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こんにちは。
スタッフ 里沙です。
 
この度、
浜松名物の「鰻」の人気店の改修を
お手伝いをさせていただきました。
 
完成後の写真撮影はこれからなので
お店の紹介は後日改めますが、
まずは改修中の様子をご報告します。
 
 
 
外部の様子です。
 
211030.jpg
 
ミニ石庭をつくっているところです。
所長と造園職人さんが相談しながら、
石の位置を調整しています。
 
こちらの職人さん、
大学時代は造園設計士を志して
研究室に入り浸りだったのだとか。
「まずは現場を知らなくては」と
職人の世界に飛び込んだところ
どんどんのめり込み、
そのまま現場のプロフェッショナルに
なったのだそうです。
 
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キラキラとした笑顔で
石の「顏」を紹介してくださる姿は、
お庭への深い愛そのもの。
 
新人の私には、
良い造園屋さんの見分け方も教えてくださいました。
 
どちらも
自力で調べるだけでは決して得られない知見。
 
深遠なお庭の世界を垣間見ることができ、
ワクワクの止まらないひとときでした。
とてもとても、ありがたいです。
 
 
内部では、
造作家具の設置が進み…
 
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PA250001.JPG

これから、
インテリアのカラーとアートをアレンジしていきます。
アレンジする範囲は少しですが、
さらに奥行を感じる空間にリフレッシュされる予定です。
 
 
 
こちらのお店、
大将こだわりの鰻が美しい器でいただけて、
本当に美味しいのです!
 
 
後日のお店紹介ブログを、
どうぞお楽しみに^^
 
 
 
 
 
(スタッフ:里沙)
 
 
 
 

 
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こんにちは。
スタッフ 里沙です。
 
 
以前ブログで
についてご紹介しましたが、
今回は文字の色使いについてのお話しです。
 
様々な色使いが楽しめるインテリアや建築の中でも、
公共的に利用する空間では
案内表示などの色づかいには特に注意が必要です。
 
一般に、高齢の方対策としては
似た色同士の組み合わせを避け識別しやすいようにしますが、
生まれつき持っている色覚によって
特定の色が見分けられない方の対応策も、
十分に考慮して設計を行います。
 
生まれつき色覚異常を有する人は
国内に350万人いると言われており、
日本人男性の5%、女性の0.2%
という割合のようです。
ちなみに日本人男性の血液型AB型の割合も5%。
決して珍しい話ではないのですね…。
 
 
色覚異常は1型から3型までに分類され、
中でも日常生活への影響が大きいとされるのが
1型・2型と言われています。
 
1型も2型も「赤」と「緑」の色が
似たように見えるのが共通点で、
それに加え1型は赤色が黒く目立たなく見える
傾向にあります。
 
一番目立つ色として多用される「赤」ですが、
1型色覚の方にはこんな風に見えています。
1型.jpg
 
2型はどうかと言うと、このような感じです。
緑系、赤系どちらも褐色がかって見えているのが
おわかりいただけるかと思います。
2型.jpg
 
このような見え方の対策として、
 
・文字の周りを目立つように囲う
・背景と文字の明度差をつける
 
ことをすると、各段に見やすくなります。
さきほどの1型・2型の例の改善案です。
いかがでしょうか。
1型2.jpg
2型2.jpg
 
建築のイメージを左右する色づかい。
プロジェクトのコンセプトに沿った
ラインナップであることはもちろん、
建物を利用する方の安全・安心のためにも
ストレスのない設計を心がけていきたいものです。
 
 
 
 
 
 
ユニバーサルデザインについてのコラムはこちら
 
 
 
 
 

立体表現

2021/10/16

こんにちは
スタッフ初瀬です。

日が沈むと肌寒くなってきましたが、
日中はまだまだ暑い日が続いていますね。


最近部屋の掃除をしていたら、
高校時代に制作した住宅自由設計の模型を発見しました。

当時は、友人と100円ショップやモームセンター等で、
外壁や屋根材に使えそうな材料を見つけに行くのも良い思い出ですが、
懐かしいものを発見すると、なかなか片付けが進まないあるあるに
まんまとハマってしまいました。(;'∀')

和楽舎設計工房でも計画建物の敷地、周辺状況を確認の上、
縮尺を合わせて模型を作り検討しています。

材料のほとんどはスチレンボードですが、建築の模型作りも奥が深い。。

最初はスチレンボードの厚みが厚いとカッターのは入りが斜めになってしまったり、
カッターの引きが悪いと、側面に見えるスチレンボードが
削れてしまったりしてしまいました。

切り方がうまくいくと材料と材料のくっつきも良くなったり
完成した見た目も良いし一石二鳥。

立体になればお客様の理解や、もっとこうした方が良いなと思う点も出てきて
より良い建物が生まれるのではないかと思います。

特に作業していて屋根の勾配は立体で見えてくるものが多いなあと思います。
図面の立面図では、正面から見た図となりますが、
実際私たちが多く目にするのは地面からであり、正面から見ることはほとんどありません。
建物が建ったときの地面の高さでの人の目線で検討できるのは立体で表す良さです。


細かい作業も怠らないことは建築設計にとって重要なことだと日々感じています。

幼いころから、何かをつくることが好きだった私にとっては
模型作り、細かい作業は得意分野な気がしています。

これからも、お客様にとってより良い建物づくりのお手伝いができるよう
精進してまいります。


IMG_9630.JPG



▲所長にもらった立方体の角部処理が美しい模型の写真を貼っておきます。

季節の代わり目、
体調には気をつけて過ごしたいです。

(スタッフ初瀬)

 

【works(浜松 磐田)】

 

 

 


 


 

こんにちは。
浜松市の設計事務所、和楽舎設計工房のスタッフ辻村です。
 
市内をバイクで走行中、ニホンジカが学校のグラウンドから飛び出して来て驚愕しました。
シカとの距離は10mほど、バイクと同じくらいの大きさで立派な角があるオスでした。
数秒早く通過していたら横から激突されていたかも?と背筋が寒くなりました。
 
シカはその後、何事もなかったように、北の方角に逃げていきました。
早朝だったので、子どもたちがいなくて本当に良かったです。
郊外とはいえ、住宅も立ち並ぶ場所で、まさか、シカに出会うとは思いもしませんでした。
皆様も、まさかにお気を付けください。
 
さて今日は住宅の建具についてお話したいと思います。
 
引き戸という、扉を横にスライドさせて開閉する建具の話です。
 
開き戸(ドア)と違い、引き戸は開閉をする際に開閉スペースが不要なので、狭い場所や車いすに乗ったままでも利用しやすいという利点があります。
 
引き戸は、レールや溝の上で扉を動かすもの、下にレールがなく上部のレールに扉を吊って動かすものがあります。
我が家の洗面室の出入口は、Vレール式(下にV型のレールがある)の片引き戸になっています。
 
子どもの靴下がいつも砂だらけなので、洗面室で脱ぐ際に床に砂が散らばり、毎日1回は掃除機をかけているのですが、どうしてもVレールに砂がたまってしまいます。
Vレールを上を戸車(扉の下に付けられたタイヤ)が動くたびに砂をかんで削ること10年、ガタツキが限界に近づいてきました。戸車とVレールの交換が必要になったのです。
 
もともとは左端のようにブロンズカラーのVレールだったのですが、戸車のあたる部分は削れシルバーになってしまいました。

現在のVレール

 
上吊り式の片引き戸だったなら、砂に困ることはなかったでしょう。
掃除の手間も減りますし、子育て住宅では特に「上吊り式」をお勧めします。
近年の引戸は、開けたら自動で閉まる機能や、指を挟まないよう閉まる直前にブレーキがかかる機能などがあり、とても便利になっています。
 
デザインが良いのはもちろんですが、家族みんなが使い易く、掃除が簡単でメンテナンスフリーな住まいが何より最高ですね。
 
(スタッフ・辻村)
 
 

 

 

 

 

 

こんにちは。
スタッフ 里沙です。
 
 
今日は「フォント(書体)」についてご紹介します。
 
建築のデザインとフォントには
とても密接な関わりがあります。
例えば医療福祉施設の設計では、
看板や室名表示のデザインに登場します。
 
ここで使う書体は言わば施設の「顔」であり、
建築の世界観を表現する大切な要素なのです。
 
かと言って、一筋縄では行かないな…と思ったのが、
設計事務所に入って最初に持った感想です。
 
 
民間建築とは言え、地域に開かれたクリニック等では
「ユニバーサルデザイン」をベースに設計します。
 
 
「すべての人が使いやすい」
と定義付けされているユニバーサルデザイン。
 
シャープで繊細なデザインの建築だったとして、
フォントも華奢な明朝体などにしてしまうと
弱視の方や高齢の方は判読ができず、
全くユニバーサルではありません。
 
 
さらに補足すると、
明朝体などのハネ・はらいが明確になった書体だと
「先が尖っている」ことにストレスを感じる方が
一定数いることが、研究などでわかってきています。
 
 
浜松市の「ユニバーサルデザイン指針」でも、
読み取りやすく刺激の少ないゴシック体などが
推奨されています。
 
フォント1.jpg
左:明朝体、右:ゴシック体。
 
 
文字数が多い時の「太ゴシック」は、
かえって読みにくくなるので要注意です。
線と線の間に隙間がなく、字がつぶれてしまいます。
建築も文字表記も、「余白」はやっぱり大切ですね。
 
フォント2.jpg
 
 
 
ちなみにゴシック体のデメリットとしては、
 
・角ばっていて「強い」印象
 
といったことが挙げられます。
 
そこで文字としての見やすさはそのままに、
このデメリットに応えられるフォントがこちらです。
 
フォント3.jpg
左:教科書体、右:丸ゴシック。
 
 
 
特に左の書体「UDデジタル教科書体」は
 
・書き順、留め、ハネ、払いの運筆がわかりにくい
 
というゴシック体の弱点をカバーしながらも、
視覚的に刺激の少ないやさしい書体として
開発されたものです。
教育機関など子ども向けの施設に、
とてもおすすめです。
 
また、教科書体は丁寧な印象を与えられるので、
ゆったりとした時間を提供したい空間との相性も
抜群です。
 
 
フォントはどんどん種類が増えていて
選ぶのがとても楽しく、
つい時間を忘れてしまう私です。
 
 
 
なお、建築全体のユニバーサルデザインについては
所長のコラムでもご紹介しています。
どうぞご覧ください!
 
 
個人病院のユニバーサルデザイン
 
 
 
 
 
 
参考:
ダイヤモンドオンライン
 
 
(スタッフ:里沙)
 
 
 
 
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