はじめに

はじめに

施設においても、「家」のような心地よさを大切に設計します。

例えばクリニックや福祉施設では、訪れる患者さんの多くは心身のどこかに不調を抱え、連動して緊張や不安も感じているかもしれません。建築家としてできることは、そんな患者さん等の心身を少しでも緩め、ほっと一息つける空間を創造すること。

建物内外のデザインや明るさ、色や素材を「心や身体に優しいか」という判断軸で設計することで家でくつろげるようなパブリック空間をご提案します。

施設ならではの技術で大空間を実現

施設ならではの技術で
大空間を実現

施設では、集会等を目的とした「柱の無い大空間」が必要なケースがあります。
そして一般的に「柱の無い大空間」は鉄骨造や鉄筋コンクリート造の構造で建てることが多く、木造では住宅と同じ手法での実現は困難です。

しかし和楽舎では、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の他、特殊な手法により木造の無柱空間の設計も可能です。実績も多々あり、例えばある福祉施設では5.46m×5.46mの柱の無い集会室を創りました。正方形の室の四隅から斜めの登り梁を掛け渡し、それら4本の梁を屋根中央の部材「かぼちゃ束」で結合する構造方法によって実現しています。

また、別の事例では、13.65m×9.1mの柱無し倉庫を計画。三角形に組んだ「トラス構造」の木材でドーム状の屋根を組むことによって実現しました。

どちらも、住宅とは違ったダイナミックな木組みがデザインに現れることも大きな魅力です。自然素材ならではの温かみがあり低炭素・低コストである木造建築は人にも地球にも優しく、木造施設のニーズは年々高まっています。大空間でも、木造を諦めることなく選んでいただけます。

地域に馴染みつつ
存在感を発揮する外観

「どの敷地に建っても美しく使いやすい建物」は存在しません。しかし残念ながら、これを念頭に置かずデザインされた施設・店舗が多いのも事実です。

「外観が周りから浮いている」「入口がわかりにくい」「車社会の地域なのに駐車場が使いにくい」…目立つことや流行に偏ったデザインの建物は、「地域から愛され続ける事業」という観点ではマイナス要素になってしまいます。

私たち和楽舎では、始めに計画地域の攻略を念入りに行います。現地調査によって目視・体感できる周辺環境はもちろん、そこに根付いている歴史や文化も欠かせない要素です。各種資料や敷地模型の作成も行いながら、計画地を丁寧に紐解いていきます。

こうして集めた情報と事業者であるお施主様の「想い」を融合すると、この土地・この事業者だからこそ輝ける建築像が浮かび上がってくるのです。

地域の人々が集まり、事業の末永い繁栄に貢献できるような外観デザインのために日々活動しています。

地域に馴染みつつ存在感を発揮する外観
外部から連続する内部空間

外部から連続する内部空間

不特定多数の人が使う施設や店舗においては、初めてでも入りやすい外観に加え、ずっと通いたくなる内部空間が必須です。

和楽舎では、内部空間も周辺環境や外観からの連続として設計を行います。例えば室内にいても外の空や季節の植物が見える設計とすることで、訪れる人が日々の忙しさからふと開放されるような安心感や癒しが生まれます。

色彩理論などインテリアの専門的手法の活用はもちろん、光や風、緑など人が古来より本能的に好んできた自然の要素を大切に、本質的な心地よさを放つ空間をご提案します。

「3者」が満足する動線計画

建築において代表・山﨑が提唱するのは「3者満足」の動線計画です。ここで言う「3者」とは、【顧客・経営者・スタッフ】を指します。

施設等の計画において「顧客」の満足度を優先することが一般的に良いとされますが、それだけでは十分ではありません。顧客を優先して経営者やスタッフが運営しにくい建物はで効率が悪くストレスが生じ、結果として顧客の居心地の悪さにつながってしまうからです。

例えば「経営者」にとっては商談等のプライバシーが守られること、多忙な中でも落ち着ける場があること。「スタッフ」にとってはコミュニケーションが取りやすく動線が短く、リフレッシュ空間があること。そんな「3者」いずれにとっても使いやすい動線計画を導き出すことが、建築家の使命であると考えます。

「3者」が満足する動線計画
手間ひまを惜しまない設計プロセス

手間ひまを惜しまない設計プロセス

「家」と同様、施設の設計においても手を「第二の脳」として動かし、鉛筆スケッチで思考を展開しながら理想の施設へと案を練り上げます。最高のサービス・商品の提供に相応しい空間は、人の有機的な動きや光や風など数値化・言語化できない感覚的な要素が建築物と調和したときに生まれるからです。

スケッチや自作模型などの「手しごと」で微細な調整とともに各部の寸法を導き出し、使い勝手や視認性、セキュリティなどの最適解を探ります。

事業者同士のお取引による設計ですから、お客様のためにも設計業務の合理化・効率化は必須です。しかし、それを発揮するのはデザインが固まった後、実施図面を作成する段階になってから。CAD(設計製図ソフト)等のデジタルツールも作業としての使用に徹します。

アイディアやデザインを練る基本設計の段階では代表自らが足を運び、手を動かし、目で確かめるプロセスを省略せずに行います。手間ひまを惜しまないデザイン検討が、結果としてお客様である施設のよき経営に繋がることを長年の実績で実感しているからです。

医療施設や福祉施設専門設計WARAKUSHA

『WARAKUSHA』は和楽舎の医療施設や福祉施設専門設計ブランドです。

代表の山﨑正浩は、建築士として約35年間実績を積む中で数々の医療・福祉施設の設計を手掛けてきました。クリニックなら内科や消化器科、皮膚科、診療内科、歯科など、福祉施設なら障がい者施設にケアハウス、グループホームなどの実績があり、規模も医院併用住宅や通所型サービスからオペ室付き診療所や入所型施設まで、大小さまざまです。

それらの設計打合せの中で、多くの院長・理事長先生が過去に共通した建物の悩みを抱えて来られたことに気付き改善するノウハウがWARAKUSHAにはあります。医療施設や福祉施設の設計をご希望の方はお気軽にご相談ください。

WARAKUSHA

設計の流れ

  • お問い合わせ

    お電話もしくは当サイトの専用フォームよりお気軽にご連絡・ご予約ください。

  • 面談

    ご相談内容の詳細をヒアリングさせていただきます。ご要望や敷地の状況、計画の背景などをお聞かせください。こちらからは自己紹介・事例紹介やスケジュール、予算の概要等についてお話しできればと思います。対面の他、オンラインでの面談も承ります。

  • 敷地調査

    資料収集の上で計画地に出向き、プラン検討に必要な情報を確認します。
    通常、周辺環境や交通状況、法規制などの調査を行っています。

  • 基本設計

    面談でお伺いした内容や敷地調査をふまえ、スケッチや模型を用いた検討を重ねて基本的な設計内容を練り上げます。

  • プレゼンテーション

    基本設計として作成したプランをご提案致します。手描きスケッチ図面を基本に、建築コンセプトをお伝えするのに適切な成果物を必要に応じ加えています。

  • 01~05:無料で対応させていただきます。

    なお、プランの流用はご遠慮くださいますようお願い申し上げます。

  • 再プレゼンテーション

    ご提案内容について、変更や追加のご要望があれば打合せのうえ再度プランを作成いたします。

  • 設計・監理契約

    ご納得いただいたプランを元に、設計・監理契約を締結いたします

  • 第1回お支払い:基本設計料

  • 実施設計

    打合せの中で実際の材料や設備を決定しながら、法適合や工事見積の算出に必要な詳細情報を設計図書に盛り込んでいきます。

  • 第2回お支払い:実施設計料

  • 工事見積依頼・各種申請書提出

    工事内容やプランとの相性をふまえ、候補となる施工会社を選定・推薦し工事見積を依頼します。同時期に、建築確認申請などの行政関係書類提出を行います。

  • 施工会社選定

    必要に応じ工事金額が予算内に納まるよう内容調整を行い、施工会者を決定します。

  • 工事契約

    施工会社と工事契約を締結いただきます。契約には原則として和楽舎設計工房が立ち会います。

  • 工事監理

    設計図通りに工事が進んでいるかを施工者ではない第3者として工事監理を行います。現場では工程に応じた頻度にて状況確認を行い、現場以外では施工用の詳細図を確認しながら施工会社と密に協議し進行します。

  • 完成・お引渡し

    施工会社の社内検査後に和楽舎設計工房による監理者検査を行った上で、お施主様に仕上がりをご確認いただきます。確認後、建物のお引渡しと取り扱い説明を実施します。

  • 第3回お支払い:工事監理料

  • アフターフォロー

    工事契約上の保証はもちろん、お引渡し1年後の点検や、万が一建物に不具合が発生した場合の対応を行っています。

よくある
質問

  • 施設完成までに必要な期間はどのくらいですか?

    建物規模や内容によって大きく異なりますので、初期の段階で概略スケジュールを提示させていただきます。

    参考例としては、クリニック新築・木造・60坪程度の場合、設計が約1年、工事が約1年となります。計画地が「農地」や「開発行為」等に該当する場合、長ければ手続きに1年程度かかる場合もありますのでお早めのご相談をおすすめします。

  • どのような構造の建物を設計しますか?

    木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等、いずれの構造形式も可能です。計画のコンセプトや内容に応じ、デザイン・機能・コスト面等を総合し最適な構造を検討します。

  • 施工会社はどのように選んでいるのですか?

    プロジェクトごとに、設計内容に合った施工会社を複数社推薦しています。会社によって「木造に強い」「鉄骨造に強い」「小回りが効く」「組織力がある」など強みが異なり、また公正な視点で施工者を推薦したいことから特定の提携会社はありません。

    お施主様には推薦の複数社から1社を選んでいただくか、2~3社ほどの施工会社から入札形式で選定するかを都度相談しております。

    いずれにおいても施工会社選びの大前提として、工事品質はもちろん、各部材の納まり詳細など建築家との協業ならではの細やかな諸検討に長けていることが必須となります。お施主様からご指定の会社がある場合にも、これらの点を総合して協議できればと思います。

  • 相談時に必要な資料はありますか?

    特に資料が無くても問題ございません。既に土地が決まっている方は敷地資料をお持ちください。土地探しのお手伝いも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

    また、新規事業の場合には企画書等をお見せいただけたら設計の指針とさせていただきます。

  • 設計料や諸費用はどのくらいかかりますか?

    設計や工事監理等の費用は計画内容により大きく異なりますので一概には言えませんが、
    例えば【クリニック新築・木造・60坪】の場合には600万円が目安となります。

    ※その他、内容に応じて以下の費用が必要となります。

    ・構造計算

    ・地盤調査、土地測量等

    詳細は初回プレゼンテーション後、基本設計の内容をもとに御見積させていただきます。

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