一級建築士事務所
『和楽舎設計工房』
建築士事務所には専任の「管理建築士」を配置することが法律で義務付けられており、この管理建築士が一級建築士である事務所が「一級建築士事務所」です。
建築士の免許は一級・二級・木造に分かれ、一級建築士は「どんな建物も設計できる」最上位の国家資格。例えば床面積300㎡を超える鉄筋コンクリート造・鉄骨造の建築や高さ13mを超える木造建築は、一級建築士でなければ設計できない旨が法で定められています。
一級建築士事務所である和楽舎設計工房では構造・規模を問わず幅広い設計手法を展開できるのが強みです。
また、事務所によっては開設者(経営者)と管理建築士が別の場合もありますが、和楽舎設計工房では代表・山﨑正浩が開設者であり管理建築士・一級建築士。建築家として全てのお客様に妥協なき品質にてご提供できるよう、経営理念と技術面における統括を自らの目と手で一貫して行います。
設計・施工一貫の
会社との違い
設計・施工を一貫して請け負う建設会社やハウスメーカー・工務店等と私たち建築士事務所との大きな違いは、「建築家」の有無ではないかと考えます。「建築家」といえばデザイン性の高さをイメージいただくことが多いのですが、仕事の全貌としてはデザインを起点に、「建築プロジェクト全体を統括すること」です。
プロジェクトは時系列で以下の3段階に分かれます。
【1.基本設計】…企画・コンセプト策定・基本デザイン・予算決定
【2.実施設計】…詳細デザイン・機能・各種法令・施工性の検討、各機関との協議・調整
【3.工事監理】…図面と工事内容の照合・工事品質の担保
これらすべての段階を「建築家」が担いお施主様と伴走することでお施主様の想いや理念がプロジェクトの主軸となり、全体を通して揺るぎなき判断基準になります。その主軸をもとにデザイン・機能・予算・施工法等すべてにおいてご要望が叶う条件を常に調整し、想いを具現化することに重きを置いたスタイルです。
一方、設計・施工一貫の会社ではこれらが分業となっており、『基本設計は営業部門』『実施設計は設計部門』『工事監理』は施工部門というように担当部署が全く異なるケースも珍しくありません。建築デザインの根幹とも言える『基本設計』が専門的背景の不十分なまま決定され、あとは順番に他部署に引き継がれるとなると、各段階における要素が別々に
検討されることになります。
これは「デザインを選ぶか 機能を選ぶか」のような、どこかで妥協が求められる状況が生まれやすい構造とも言えます。その分効率的であり規格化されている要素が多く、選択肢もシンプル。類似のモデル建物も参照しやすくなります。そのため、少ない打合せ回数にて短期間で建てたい方には向いているシステムです。
「建築家」のいる建築士事務所の強みは「人と建築デザイン」を起点としたマネジメント力、設計・施工一貫の会社の強みは「モデル建物と工事」を起点とした効率の良さ、という見方もできるかもしれません。
多少期間がかかっても丁寧に対話を重ね、世界でたったひとつの建築を創造したいという想いをお持ちの方には「建築家」と建てることをおすすめします。