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浜松市総合産業展示館の
大規模改修工事が始まりました!
 
和楽舎は、工事監理を担当します。
 
image0 (2).jpegのサムネール画像
 
この日はあいにくの雨模様でしたが、
囲いの内部では作業が進んでいます。
 
一年半にわたる工事、しっかりと進めて参ります!
リニューアル後、ますます愛される施設に
なりますように。
こんにちは。
スタッフ 里沙です。
 
 
突然ですが
「エスカレーターは歩くと危険です」
というアナウンス、よく耳にしませんか?
 
エスカレーター.jpg
 
日々忙しく過ごしていると、
エスカレーターは階段のように
歩いて使うのが基本、という方も多いかもしれません。
 
エスカレーターを歩くと危険な理由は
「動いているものに乗るから」
であることは間違いありませんが、
実は止まっているエスカレーターであったとしても
危険です。
建築基準法を使って、その理由をご紹介してみます。
 
 
建築基準法では、
「階段」各部の寸法が
建物の用途ごとに細かく定められています。
それらの寸法に、エスカレーターは適合しません。
 
止まって乗る想定のエスカレーターは、
歩いて上がるには危険な寸法で
作られているというわけです。
 
 
法で定められている階段の寸法は、
例えばこのような感じです。
 
 
※寸法の呼び名はこちら ↓
 
階段2.jpg
 
 
【住宅】
 蹴上…23cm以下
 踏面…15cm以上
 
【小学校】
 蹴上…16cm以下
 踏面…26cm以上
 
【劇場・映画館など】
 蹴上…18cm以下
 踏面…26cm以上
 
【クリニック・医院など】
 蹴上…22cm以下
 踏面…21cm以上
 
 
このように、
建物を使う人の身体条件によって
細かく基準が分かれています。
 
さらに建築基準法だけでなく、
通称「バリアフリー法」も適用される
公的な施設(大病院など)になると、
より人体に優しい寸法設計の階段になります。
 
 
ふだん私達が無意識に上り下りしている階段も
緻密に安全上の計算がなされた寸法であるため、
同じつもりでエスカレーターを歩くと
転落のリスクが高くなるのも納得ですね。
 
 
 
ちなみに非常時でも、
エスカレーターを歩いて避難するのは危険です。
 
建築基準法で定められた「避難経路」には
エスカレーターを使ったルートは入っておらず、
外へ出るのに遠回りになることも…。
 
階段を使えば
最短のルート、最小限のリスクで避難できるよう
設計されていますので、
万が一の時は落ち着いて階段を探してくださいね!
 
 
 
 
 
 
 
(スタッフ:里沙)
 
【works(浜松 磐田)】
 
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様々な地図

2022/03/04

こんにちは。
スタッフ初瀬です。
 
 
ようやく暖かくなってきましたね(^^)
花粉症が辛くなる時期でもあります、、
 
世の中には色々な地図の表示内容があるなあ、
と思いました。
 
地図と言えば車のナビや、
スマートフォンのマップ等が
日常でもよく見る地図だと思います。
 
map_open.png
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
建築の業務の中でも、
地図が登場する場面は多くあります。
 
まずは浜松市の「都市計画マップ」。
これは、用途地域や防火地域を
調べることができます。
建物を建築する際に、
とても重要な役割を果たします。
 
建てたい用途の建築物が用途地域によっては、
建てられない用途の建築物もあるので
計画前にきちんと確認します。
それ以外にも建築基準法に絡む事項が多くあり、
最初にこのマップを使って調べます。
 
浜松市が掲載している地図の中には、
他に「文化施設マップ」や
「浜松の自然100選マップ」等、
浜松市の魅力が地図に示されているものもあります。
暖かくなってきてたので、
ちょっとしたおでかけの参考に!
 
以前のブログ内容でもちょっと紹介した、
スマートフォンアプリの建築マップや、
使用頻度は一生にあるのかというくらい低いですが、
精米機専用のマップもあったりするのです。
道路を走っていると何となく目にしていましたが、
いざ使いたいとなるとあって良かったと思えた
マップの一つです。^^;
何か探したい施設があれば調べてみると
意外とマップで出てきたりします。
 
 
また、建築物を建築するときの
設計図書の一つに「案内図」があります。
 
これも図面として重要で、
現場の職人さんや、検査機関の方が
現場に辿り着くために必要なのです。
そのため、確認申請やその他申請をする場合には
必ず案内図を添付します。
 
誰が見てもわかりやすい図面をかくことは、
案内図にも共通します。
作成する際は、現場付近の何を目印にすると
わかりやすいか考えて業務に取り組んでいます。
 
働き始めたころは、
主要な道路すらわからずいましたが、
それから車を運転するようになり、
大きな信号、交差点や道路を
何気なく車で走っていても
案内図を書いたり、相手に場所を
伝えるときに役立ちました。
 
 
建築の世界は、
何気ない日常でのことでも
業務の何かに役立ってきて
とても楽しい世界ですね。♪
 
job_kenchikuka_woman.png
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(スタッフ初瀬)
 
 
こんにちは。
スタッフ 里沙です。
 
 
ライフスタイル誌などの記事に時折登場する
「ヒュッゲ」という暮らし方。
見聞きし、日々の暮らしに取り入れている方も多いかもしれません。
 
 
ヒュッゲ(Hygge)は北欧・デンマークの言葉で、
「居心地がいい空間」や「楽しい時間」のこと。
 
「世界幸福度調査」で常に上位にランクインするデンマーク人が
旧くから大切にしているマインドセットのひとつです。
 
家族や友人と暖かい部屋でゆったりとおしゃべりするような、
そんなひとときもヒュッゲな時間ですね。
 
住宅をはじめとした建築の設計でも、
ヒュッゲは欠かせないテーマです。
薪ストーブ.JPG
 
 
 
 
この「ヒュッゲ」の原点になっている
「リュッケ(Lykke)」という考え方を私は最近知り、
最近こんな本を読んでいます。
 
 
 
book001.jpg
 
 
 
リュッケ(Lykke)とは
「幸せ」という意味の言葉。
「ヒュッゲな国」であるデンマークの人々の生き方を通して、
毎日を心豊かに生きるためのヒントが紹介されています。
 
 
デンマークが完璧な国家だから国民が幸せ、という話ではありません。
日常の中で幸せを見つけるのが上手な国民性と、その環境をサポートする国家。
その文化から、世界中のどの国の人でも
「6つの宝」
を見つけることで幸福度高く生きることができる、
ということが描かれています。
 
6つの宝とは、
 
「一体感」「お金」「健康」
「自由」「信頼」「親切」
 
とのこと。
どれも、笑顔で生きるために磨き続けたい宝です。
 
 
ところで。
デンマークと日本の共通点も、本では紹介されていました。
デンマーク人も控えめであることを美徳とする国民性で、
「ヤンテの掟(おきて)」
なる共通認識があるとのこと。
 
・自分は他人よりも優れていると思ってはならない
・自分が他人から気にかけてもらえると考えてはならない
 
というのが、ヤンテの掟です。
 
日本では
これらに偏りすぎた教育による創造性の欠如など
マイナス面にフォーカスされることも多いですが、
何事にも光と影があるもの。
利他の心で互いに助け合う精神は、
万国共通で幸せの源なのだと思います。
 
 
可愛らしい表紙も魅力的な
「リュッケ」の本。
気になる方は、ぜひ読んでみてくださいね!
 
 
 
 
 
(スタッフ:里沙)
 
 
 
【works(浜松 磐田)】
 
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こんにちは。
スタッフ 里沙です。
 
和楽舎の事務所では、BGMとして
地元静岡のFMラジオ
「k-mix」
をかけています。
 
仕事場でFMラジオをかける文化は、
所長の独立前の事務所から引き継がれているようです。
 
私にとってラジオの思い出と言えば
中学時代に自分の部屋でこっそり聴いた
オールナイトニッポン。
その時間だけはちょっぴり大人になれた気がして
嬉しかったものです。
 
いつしか疎遠になっていたラジオと
和楽舎に入ってから再び接点ができて、
最近はプライベートでも聴くようになりました。
 
今おすすめの番組は
地元k-mix
 
(土曜19:00~19:30)
 
です。
 
 
宮城聰さんは、
SPAC(静岡県舞台芸術センター)の
芸術総監督で演出家。
 
毎回世界の文化や時事ネタに関する「お題」があって、
森羅万象を深く掘り下げ
自身の芸術として昇華させている宮城さんの視点から
持論を展開していく、というものです。
 
 
前回は、日本の「民芸」がお題でした。
 
IMG_6608_edited.jpg
 
民芸とは、いわゆる芸術作品でなく
民衆の暮らしのなかから生まれた工芸品。
実用品ですから、
作者や作品説明も、通常ありません。
このような民芸の美しさは
「用の美」
などと言われます。
 
この回での宮城さんの考察は、
この「用の美」は
いわゆる「機能美」とは
違うのではないか?という仮説から
展開されていました。
 
「機能美」とは
必要な機能を配置したら
自然発生的に美しいデザインになった、
というような
「理に適った」デザインのことを言います。
 
そして彼は、この
「機能美」が生まれることは
滅多にないかもしれない、と言います。
 
ところが「用の美」は機能先行ではなく、
「美を求める人の心理」が先行しているのでは、
という内容でした。
 
「思わず使いたくなるデザイン」が先行して、
結果として多くの人に愛用されることになった。
というような。
 
と、(大幅に省略していますが)こんなラジオです。
 
 
建築ではストーリーや芸術性も醍醐味のひとつだし、
機能美も実現させたいし、
人間が暮らして使うからには民芸的要素も大切。
 
そして時代が進んた今、
これらの境も良い意味で曖昧になってきている。
これからも追及していこう…と思ったのでした。
 
 
 
宮城聰さんのラジオ。
 
語り口調がとても穏やかで、
ユニークながら明るい展開で、
結論を押し付けることもなく。
 
毎週30分の独特の世界観に、
すっかりファンになってしまいました。
 
 
静岡県民でない方は、ラジオアプリradikoから聴けます
アート好きの方は、
ぜひチェックされてみてくださいね!
 
 
 
 
 
(スタッフ:里沙)
 
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