NEWS

プラン例「アウトドア家族の家」を追加しました

「アウトドア家族の家」の詳細ページはこちら

木造塾

2019/09/09

スタッフ初瀬です。

 

今月から始まった、静岡県建築士会主催の

『2019 しずおか木造塾』を受講しました。

2月にかけての全5回の講座で木造の様々なテーマで行われます。

 

木造塾の開催は今年で20年目の年。

この年に初参加できて嬉しく思います。

 

2019.png

                                     ※静岡県建築士会 HPより

 

第1回目の講師の方は東京に設計事務所を持つ

古川泰司先生、関本竜太先生でした。

 

古川先生は「木造の近未来」をテーマに講義をしてくださいました。

古川先生は自然乾燥された無垢の木や、地域の木を使った設計をされています。

 

実際にこれらを使うことで、お客様にとても喜んでいただけるそうです。

例えば保育園の床に使えば、子供たちが床で寝転がったり、

走り回ったりしてくれるそう。

住宅の床に使うと、子供が小さいときに付いた床の傷とともに成長でき、

それが喜びになるのだとか。

また毎日床の上を歩くので、人の生活にダイレクトにつながってきます。

床を無垢の木にすることで、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。

外壁にも使われていて驚きました!

始めはオレンジっぽく、時間とともにグレーっぽくなっていました。

お施主さんはグレーっぽくなるのが楽しみだったそうです。

 

工夫して色々なところに使える木は素晴らしいなと思いました。

 

静岡県でいえば、天竜材が有名で、自然乾燥の優れた製材所もあります。

しかしそれらの立派な木材はあまり多く流通していません。

山の木を製材し、適切な値段で買って使うことはこれからの山に還元されます。

地域材を使うことで人と人とのつながり、モノとモノのつながりも生まれます。

 

お客様にも提案し、優れた材料を自分の目で見て適切な場所に使っていくことは、

私たち設計者の使命だと感じました。

そして、その中で生まれる様々なつながりを大切にしていきたいと思いました。

 

 

関本先生は「街とつながる、環境とつながる」をテーマにした講座でした。

プライバシーを守りつつ、街にひらくという言葉が印象に残っています。

東京は狭小地が多いので、とても説得力がありました。

 

アールトの建築についてもお話を頂きました。

アールトはフィンランドの建築家で、家具などのデザイナーでもあります。

アールトは人間中心の設計をいていて、

人の手に触れるところは細部までとことんこだわっていて、

全てに意味のある設計がされているそうです。

また、木・コンクリート・鉄骨を取り入れたハイブリッドな建築なのだとか。

 

私にとっては海外建築もまだまだ知らない世界でした(・・;)

いつかは絶対行きたい海外!

 

image2.jpeg

 

実務に生かせる内容でもありとても勉強になりました。

次回も気合入れて頑張ります。

 

(スタッフ:初瀬)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

茶道の魅力

2019/08/31

こんにちは。スタッフ里沙です。

 

この春から、裏千家の茶道を習い始めました。

 

元々はお茶そのものよりも、

建築家・谷口吉生氏の設計した茶室、

浜松城「松韻邸」でお茶を習えるから!

という少々不純?な動機だったのです・・・

 

松韻邸.jpg

※浜松城HPより

 

 

ところがいざ通い始めると、

いい意味でそれどころではありませんでした。

 

まず、お稽古には筆記用具の持ち込みは禁止。

スマホのカメラ等も、もっての外です。

これは茶道の真髄である「一期一会」の精神を会得するための大切な規律で、

ひとつひとつの所作に集中し、

二度と来ない「今、この瞬間」に全身全霊を込めるためだそうです。

 

「一期一会」のおもてなしのため、

お庭から茶室のお花やお軸、

茶道具の茶杓一本さえも鑑賞の対象となり、

当日の客人のためだけに準備されます。

 

お点前をする亭主にも

招かれた客人にも、

入室前から退室後まで、

一挙手一投足、そして交わす言葉にもルールと意味があります。

それらの基礎を会得するだけでも、

10年はかかるのだとか。

なんだか、建築の世界と似ていると感じました^^

 

このように、お茶の世界は概要ですらとても紹介しきれませんが、

細部にまで宿る茶道の哲学に、すっかり魅了されています。

 

 

最後に、

お稽古で出てきた素敵な言葉を紹介します。

 

「瑞雨(ずいう)」

 

毎回、お茶をすくう茶杓には季節の銘がつけられ、

客人の鑑賞に上がります。

夏の夕立があった先日、この銘の茶杓が登場しました。

「瑞雨」とは、夕立のこと。

灼熱の夏の日をしっとりと湿らせて冷やす瑞雨には、

人々の心を落ち着かせ、穀物の生長を助けてくれる恵みの雨、

という意味が込められているのだそうです。

 

「暑い夏に土砂降りの雨」と捉えるより

ずっとずっと前向きで、

毎日がより美しく豊かなものになる気がしませんか?

 

先人の姿勢に、もっともっと学びたいと思う今日この頃です。

 

 

(スタッフ:里沙)

 

 

 

 

 

 

夏季休業のお知らせ

2019/08/05

ニュース

平素は格別のお引き立てを賜り

誠に有難うございます

 

和楽舎設計工房では、

下記日程を夏季休業とさせていただきます。


8月11日(日)~8月15日(木)

 

8月16日(金)より

通常どおり営業致します。


よろしくお願い申し上げます。

 

**********************
 夢をかなえるお手伝い 住まいの設計パートナー
  和楽舎 設計工房   山 崎 正 浩
 浜松市東区中田町121 1F
 Tel:053-466-0555 Fax:053-466-0558
**********************

こんにちは^^

スタッフ 初瀬です。

 

今年も、静岡県建築士会西部ブロックの技術見学会に参加しました。

見学場所愛知県にある、

創嘉興産(株)瓦工場、

ミツカンミュージアム、

半田赤レンガ建物の3カ所でした。

 

まずは 創嘉興産のいぶし瓦工場 へ!

一日に2万枚もの瓦が製造されているそうで、

注文を受けてからすぐに出荷できるように、

敷地にストックが辺り一面にありました。

 

いぶし瓦は、成型時の表面がそのままの状態が表れるため、

しっかりと配合された粘土を使っていました。

触ってみると、きめが細かくしっとりしていました。

IMG_5090.JPG

その後、粘土に含まれた空気を抜いたり金属探知機で金属を抜いたりして成形されていきます。

 

成形された瓦と乾燥後の瓦を見ることができました。

009.JPG

左側が形成後、触るとまだ柔らかい状態、

右側が乾燥後、固くて少し小さくなった状態です。

乾燥後に不備があっても、水に戻し調合からやり直せば無駄にはならないのだとか。

瓦のこの形状は風などに対しても抜群で江戸時代から変わっていないそうです。

 

軒先は完成時一番、人の目に入るところなので職人さんの手で一つ一つ調整していました。

IMG_5107.JPG

 

 

完成した瓦はいつでも見れますが、このように材料、成型された時点での瓦を

見ることができたのはとても貴重な経験となりました。

 

そして焼かれている窯の中(1100℃)を見ることができました。

012.JPG

近づくだけでも熱く、久々に晴天で暑かった外が涼しく感じられるほどでした。

焼きあがると選別、結束して瓦が出荷されていきます。

 

瓦は重い印象ですが、今では軽量化が図られた瓦や、

軒先のデザインもすっきりしていて現在風なデザインのものがありました。

色のバリエーションも様々で、古色といって数十年経過したような美しさも表現できます。

 

さらに屋根として使われている印象があった瓦でも

外装や内装、インテリアやエクステリアまで幅広く、様々な形状で使われています。

 

▼移動中の車内で行われたビンゴの景品として、いぶし瓦の置物!鬼の顔が細部まではっきり表れていました。

無題.png

 

 

次の見学場所は4年前に建てられた ミツカンミュージアム。

ミツカンミュージアムでは屋根に創嘉興産のいぶし瓦が使われていました。

軒先はすっきりとしたタイプ。

IMG_5178.JPG

 

ここでは、ミツカンのロゴの由来や、様々なお酢の種類や匂いを知ることができました。

普段見ている食品も意外とミツカンの商品で驚きました。

様々な分野に興味を持つことが大事です。。

さらにお寿司の握り方のレクチャーも受けることができました!

 

半田運河でお酢を運ぶために使われていた力強い船も無垢の木で再現されていました。

IMG_5168.JPG

 

▼半田運河

026.JPG

街並みもとても整備されていて綺麗でした!

 

 

 

最後に 半田赤レンガ建物。

カブトビール工場として作られた建物で戦争の被害の跡が残っていました。

一部ハーフティンバー構造で柱や筋違いが見える構造。

耐震改修をしたりしてもほとんど当時のまま残っているそうです。

IMG_5197.JPG

 

IMG_5214.JPG

 

▼建物の一部を取り壊した後も

IMG_5204.JPG

 

カブトビール、私はまだ未成年なので成人したらまた来たいです!

 

 

『百聞は一見に如かず』のことわざがぴったりな一日でした!

今日のことを日頃の業務、生活にも生かしていけたらと思います。

 

(スタッフ:初瀬)