NEWS

納骨堂

2021/01/15


こんにちは、スタッフ初瀬です。
今年もよろしくお願い致します。


 

今日は私が感動した建物について。
堀部安嗣氏の設計した納骨堂です。

屋根勾配1.5寸、、、

こんなにも勾配は緩い建物初めて見ました。
建物を見つけた瞬間、感動的で心を奪われました。
また、周辺環境にも馴染んでいて何も否定しないがぴったりの建築物でした。

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和楽舎では建築物を検討する際、スケールを合わせて外観など模型で検討しています。
周辺の建物も入れた周辺模型なら、
実際に見える目線で見えたり、周辺環境も意識して設計できます。
いつも作成しながら勉強になります。

新しく建つ建物に意味があり、周辺環境などに違和感のないものになるような設計をしたいです。

以前、堀部氏はオンラインセミナーで「感じたことのないものはつくれない」とおっしゃっていました。
納骨堂に訪れたことは良い財産になりました。


(スタッフ:初瀬)

 

新年あけましておめでとうございます
 
スタッフ・辻村です。
私事ではありますが、昨年末、一級建築士試験に合格いたしました。
 
一昨年に初受験、学科試験は突破したものの製図試験でIV判定(不合格)。
昨年、製図試験でI判定、合格となりました。
 
応援・ご協力してくださった皆様、本当にありがとうございました。
 
学科・製図共に資格学校には通わず、主に建築資格研究会さんのホームページで勉強しました。
一昨年、製図試験中に重複距離オーバーが判明し心折れましたが、
昨年の課題は個人的に好きなジャンル「高齢者介護施設」だったので、一昨年より楽しく勉強できました。
 
一級建築士試験をあまりご存じない方向けにご説明しますと、
建築士の試験は、学科・製図、2つの試験に合格しないといけません。
 
・学科試験  5科目(計画、環境設備、法規、構造、施工)
       概ね80%正答すると合格 合格すると製図試験に3回挑戦可能(学科免除)
 
・製図試験  初見の設計条件の建築物を設計
       ・設計した建築物についての質疑に記述回答
       ・各階平面図(縮尺1/200)・断面図等、要求図面を作成
       上記を6時間30分で完成させる(全て手書き)
 
実際に使用した問題用紙と下書用紙はこんな感じとなっております。
問題用紙と下書用紙、エスキス完成まで1時間半くらいでした
 
 
ただ、製図試験に合格したとはいえ、色々失敗したところがあるので、
その経験を今後の仕事に生かしていきたいと思います。
 
免許が届くのが楽しみです。
(スタッフ・辻村)
 
 
 

 

 

 

 

 

明けましておめでとうございます

2021/01/06

ニュース

明けましておめでとうございます!
本日1/6より、通常営業を開始致しました。
 
 
和楽舎では
関わる皆さまに
心身共に明るく温かく過ごせる建築を
ご提供できるよう、
一層の研鑽を携えて活動してゆきます。
 
 
本年も、よろしくお願い致します!
 
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こんにちは。
スタッフ里沙です。
 
 
自由な外出のしにくい2020年でしたが、
個人的には出張等と絡めて建築を観る機会もありました。
しっかりと、感染対策をして…。
 
突然ですが
私は建築を観るときいつも「軒先」に心奪われ、
つい写真を撮ってしまうのです。
今年撮影した「軒先コレクション2020」を、
竣工年の古い順に並べてみます!
 
 
まずはこちら。
■金峯山寺 蔵王堂(1592年再建 奈良県)
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お寺の開山は7世紀、
修験道の聖地として創られました。
この蔵王堂は何度か再建されて現在の建物になっています。
 
規則正しく繊細に並ぶ垂木(※)たちの美しさに目を奪われます。
(※先端が金色に塗られた構造材)
重厚な構造の屋根ながら、
軽やかに反り上げられた意匠も俊逸です。
個人的には、世界一カッコイイ軒先だと思っています…!
 
さらにこの日は大好きな日本最大秘仏
【金剛蔵王権現】様の真っ青なお姿も拝見できて大満足です。
 
 
 
■友田家住宅(1701-1800年:江戸時代中期 静岡県)
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浜松市内から車で1時間、
山間地にひっそりと佇む農家住宅。
友田家は、平家の落人としてこの地に移り棲んだ旧家とのこと。
野モノの竹を編み込んだ屋根構造。
自然を受け容れ、丁寧に作り込まれた愛らしさを感じました。
 
 
 
■赤坂離宮(1909年 東京都)
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片山東熊氏の新築設計で御所として建設、
1968年に村野藤吾氏の改修設計で迎賓館に改修。
写真は軒先というより、ブロンズの樋に着目して撮影しています。
デザインが似ていても、フランスやイタリア都市部の館では
樋が細いため目立たず。
降水量の多い日本は樋が太くなり
デザインに影響しているなぁと思ってのショットです。
 
 
 
最後は、隈研吾氏設計の建物2つ。
 
■日本平夢テラス(2018年 静岡県)
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富士山を臨む高台、絶景と共に在る軒先です。
建物自体は八角形をしていて、奈良の法隆寺夢殿からの着想とのことです。
 
 
 
■国立競技場「杜のスタジアム」(2019年 東京都)
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話題のこちらも観る機会がありました。
オリンピックが開催された際には「杜」と人々が一体となって、
この建築が第二の完成を迎えることと思います。
 
 
 
…以上、「軒先コレクション2020」でした。
2020年が終わろうとしていますね。
コロナ渦でインフラからソフト面まで様々なことが変わりました。
私も今年の内面の「棚卸し」をして、
新年の準備に入っているところです。
 
今年も和楽舎設計工房のブログを
読んでいただきありがとうございました。
皆様も、どうか良いお年をお迎えください!
 
 
 
(スタッフ:里沙)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

こんにちは。

スタッフ里沙です。

 

最近読んだ「色」の本が、

とても面白かったので紹介します。

 

こちらです。

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「配色の教科書」

(色彩文化研究会/監修:城 一夫 氏)

 

歴史上の学者やアーティストが、

「美しい配色」について残した持論が図解されています。

 

なかには

ピタゴラス、アリストテレスにニュートン、ゲーテ…

一見カラーやアートと無関係と思われる面々も。

これは19世紀に「科学」という概念が生まれるまで、

色や光、音、力学などは「自然哲学」として

ボーダレスに研究されていたことに由来するようです。

 

文学者として知られるゲーテも哲学や絵画に精通し、

晩年は生涯最高の著作と自負する「色彩論」を発表しています。

 

 

今回は、そんな数々の偉人の中でも

ニュートン、ゲーテの著作と並び

「色彩の3大古典」とされる「色彩の同時対比の法則」の著者、

シュブルールが定義する「調和する色」について、

いくつかご紹介します。

 

 

“1次色の2色の組み合わせは、

1次色と2次色との組み合わせより、

対比の調和としてよくなる。”

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“有彩色2色の組み合わせがよくないとき、

白で分離するとよい。”

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“灰色は、一方が鮮明色もう一方が濃暗色と組み合わせると、

白や黒よりよい組み合わせをつくりうる。

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いかがでしたでしょうか?

△から〇の色合わせに変えると、

色がきれいに見える気がしませんか?

 

 

建築で色合わせを行う際には、

「飽きが来ない」ことも需要な評点となってきます。

日本古来の繊細かつ複雑な色合わせも

普遍的な美しさを感じさせますよね。

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「美しい配色」には多方面で捉え方があり、

答えは1つではありません。

実際に理にかなった法則は古今東西に沢山ありますが、

いずれも

「宇宙が奏でる美しい音楽のようなもの」

という共通の真理があるということが、

この本を通じてわかってきました。

 

 

とても奥深い色合わせ。

建築を通じて

関わった方々にいろいろなご提案ができるのが、楽しみです!

 

(スタッフ:里沙)

 

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