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年末年始休業のお知らせ

2021/12/23

ニュース

和楽舎設計工房では、

12月29日(水)から1月5日(水)までを

年末年始休業とさせていただきます。

新年は1月6日(木)9時より通常営業となります。

 

休業中のお問い合わせ・ご連絡等は

お問い合わせフォーム

よりお願い申し上げます。

 

年末年始_edited.jpg

こんにちは。
スタッフ 里沙です。
 
 
異業種の友人・知人に良く聞かれるのが、
「建築の職業って、
建築家とか建築士とか設計士とか色々聞くけど、
どう違うの?」
ということだったりします。
 
法令集.jpg
 
この質問には
 
「自分の仕事をどう捉えているか」
と、
「法律的に名乗れる条件があるか」
 
という2つの切り口から
答えることができます。
 
 
まず1つ目、
「自分の仕事をどう捉えているか」
についてです。
 
一般的には
 
「建築家」・・・アーティストに近い存在
「建築士」・・・芸術・機能両面に配慮した専門家
「設計士」・・・図面を書くことに重点を置いた職業
 
といったイメージで使われることが多く、
非常に主観的で曖昧な部分でもあります。
 
本人がどう名乗るかにかかっていて、
「建築家です」と自ら名乗るのは照れる、
という風潮も、時折見られます。
 
 
続いて2つ目、
「法律的に名乗れる条件があるか」
について。
「建築家」や「設計士」は言わば通称ですが、
日本には「建築士」と名の付く法的な資格があります。
 
「一級建築士」
・・・国家資格。どんな規模・構造の建物も設計可能。
 
「二級建築士」
・・・都道府県知事免許。設計できる建物に制限あり。
   戸建て住宅程度の設計が想定された条件で、
   2~3階建ての木造住宅の設計なら
   概ねOKと考えて良いでしょう。
   建物の高さや構造、床面積、用途などに
   複合的に制限がかかるため、
   施設系の設計はNGである場合が多いです。
 
 
こんな感じです。
「建築士です」と言えば、
有資格者である、という
客観的事実を述べているのに近いかもしれません。
 
「建築家」の中には資格を持たずデザインに徹し、
法的な部分は人に任せる方もいます。
 
一方で、一級建築士の免許を保持しながら
「設計士」を貫く方もいます。
 
 
どう名乗るかは
価値観やビジネススタイルの差に過ぎないのですが、
多くの学生はスター芸術家としての「建築家」に憧れ、
社会人を目前に現実を目の当たりにし、
自分なりの「建築家」としての生き方を模索する…
という側面もあります。
 
このあたりのことを、
私の知人が本に書きました。
 
 
「建築家として生きる
 ―職業としての建築家の社会学」
(著者:松村 淳 氏)
 
建築家として生きる.jpg
 
※画像をクリックするとamazonのページへリンクします
 
キャリア本としても、
一般教養としても楽しめる一冊。
ご興味があれば、ぜひ読んでみてくださいね。
 
 
(スタッフ:里沙)
 
 
【works(浜松 磐田)】
 
【top】
こんにちは、スタッフ初瀬です。
 
 
今年もあと残すところ半月となりました。
浜松市も寒さが厳しくなってきましたね。
 
先日ついに積算士試験の申し込みを完了させました!
恥ずかしながら、去年も受けようと思いつつ
二級建築士合格に浮かれていたせいか
気づいたときにはもう遅かったのです。
 
積算士は民間資格で、合格率は60%前後程。
 
積算とは、日常ではあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが
簡単にいうと工事金額を算定する仕事です。
 
買い物をするとき、まず価格が気になりますよね。
積算士は、建物工事にかかるすべての数量を算出します。
数量を間違えてしまったら、合計金額に影響を与えるため
当たり前ですが、きちんと算出しなければなりません。
 
設計図が完成し、図面に記載された寸法等から算出します。
図面の読解力や、今後図面に記載したほうが良い事項などに気づくことができるので、
自分自身、積算の仕事はとても力になるなあと思っています。
 
新築となれば、基礎、柱や梁、屋根材の材料費はもちろんのこと、
それから地面を掘ったり埋め戻したりする労務費まで
工事の流れ、時期を考慮し工事費を算出します。
 
工種ごとに算出する必要があるため、
各工種の工事内容を適切に把握する必要があります。
 
和楽舎設計工房での業務の中でも、浜松市の物件は毎回積算をします。
工事内容から、無駄がなく品質・耐久性が良いものをと設計していますが、
数量算出についても間違いがなく、余分なお金が発生しないよう注意しています。
 
お客様に適切な価格で良い建物をつくるために
あまりメジャーではないのかもしれませんがとても重要な業務内容だと感じております。
 
img.jpg
 
                                                               (▲私が高校時代から勉強しているテキスト)
 
 
この試験を機にさらに知識が付き、
日頃の業務に還元できることをやりがいに感じます。
試験は年明けとなりますが、あと少し頑張ろうと思います。
 
 
スタッフ初瀬
 
【works(浜松 磐田)】
 
【top】

地鎮祭、おめでとうございます

2021/12/10

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先日、設計を担当した住宅の

地鎮祭が執り行われました。

 

山﨑も参加させていただき、

工事の安全を祈念して参りました。

 

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鎌(斉鎌【いみかま】)→鍬(斉鍬【いみくわ】)

→鋤(斉鋤【いみすき】)

の順に、盛砂の儀式を行っているところです。

 

始めにお施主様が鎌を入れ、

山﨑は、2番目の鍬(くわ)を担当。

※鎌、鍬、鋤の担当は

地方や施工業者などにより異なります

 

 

地鎮祭の間はお天気も良く、

幸先の良いスタートとなりました。
 

いよいよ着工。

この度は、誠におめでとうございます!

 

こんにちは。
スタッフ 里沙です。
 
空気が澄んで、急に冬らしくなってきましたね。
 
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ここ浜松は温暖な気候で知られていますから、
気温自体は日中なら10℃以上の日がほとんどです。
 
ところが…
冬の浜松は、とにかく風が強い!
 
「遠州のからっ風」
 
と言われる、言わば風物詩。
これが吹くと体感温度は一気に下がります。
 
「からっ風」とは、
山を越えて吹き付ける下降気流のこと。
空気中の水蒸気は雨や雪として山に降るため、
山を越えた浜松には
乾燥した北西の強風が吹きすさぶ、
という仕組みのようです。
 
 
移住組である私は
浜松最初の冬、
「ゴーッ!!!」という音を立てて風が吹き、
街路樹が大きくしなっている街並みに
「台風?」と怯えていました。
 
それどころか
工事監理で現場の足場に上ると、
足場が大きく揺れて…
それはもう、スリル満点です。
 
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今となっては、轟音を聞くと
「今年も冬が来る!」と
ワクワクする位には
この風に慣れてきました。
 
 
さて、
浜松の建築設計においても
「からっ風」対策無しには語れません。
 
真冬に、台風並みに強い木枯らしが
玄関を開ける度に入ってくる状況、嫌ですよね。
 
 
例えばこちらの住宅のプラン。
 
からっ風.jpg
 
玄関は通行人からの視線をカットできる
北西にあるのですが、
北西と言えば、「からっ風」の吹いてくる方向。
板塀や樹木を設けることで、
風や西日をカットする計画としています。
 
(2002年 静岡県住まいの文化賞 優秀賞作品)
 
 
クリニックなどの医院建築でも同様で、
待合室に風が直撃しないよう、
風除室の配置を工夫しています。
体調の悪い方が訪れる場所ですから、
室内を暖かく保つことは
医院設計で最も重要なポイントのひとつです。
 
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とは言え、
建築デザインには
風対策よりも叶えたい夢が、
沢山、沢山あるはずです。
 
私達設計者の役割は、
念願かなって出来上がった空間で
どんな季節も快適に過ごせるように、
表立ったデザインだけでなく、
縁の下でも沢山検証を重ねること。
 
「遠州のからっ風」。
浜松の建築士としては
一生付き合う存在です。
 
 
 
(スタッフ:里沙)