先月終わりのこと。
中学生が職場体験で事務所に来られました。
夏以来、今年度2校目の職場体験です。
今回来られたのは市内でも遠方の生徒さん。
建築士志望とのことで
たった一人で電車やバスを乗り継いで、
私達たち周りの大人も思わず惹き込まれる
熱意の持ち主でした。
2日間で住宅の基本設計と
プレゼンテーションを体験。
存分に実力を発揮し、
そして新たな技術が得られるよう
サポートさせていただきました。
まずは恒例の「鉛筆手削り」から…
自らの手で削った鉛筆を準備することは、
代表・山﨑の
「手は第二の脳。デザインは手で思考する」
という考えにおける
とても大切なプロセスです。
線の濃淡や硬軟、強弱を自在に調整できる
手削りの鉛筆を使うことで、
手の動きに沿って
自然と建築プランが練り上がる…
という体験をしてもらいます。
そんな体験や
代表・山﨑のアドバイスを経て、
着々とプランを作成。
限られた時間の中で
見事プレゼン資料を仕上げ、
発表を終えました。
内容は、私達も実務で使う
どんな建物にも通ずる手法が織り込まれた
素晴らしいものでした。
例えば動線・ゾーニング計画として
・家族の通行が多いエレベーターを
フロア中央に配置し、
各室への動線の起点とする
・音の出るカラオケやシアタールームは
最上階に配置する
(専門用語で「音のゾーニング」
と呼びます)
など、設計者としての留意点が
しっかりと網羅されています。
当初、ご本人は発表に不安を感じていた…
との事でした。
しかし実際のプレゼンは
コンセプトや表現手法を明確に伝える、
とても見事なものでした。
建築を使う人(家族)への思いやりや
土地や建築への愛が、
「人前で話すことへの不安」を
上回ったのだと思います。
この調子で、
夢へ向かって突き進んでくださいね。
応援しています!