先日、和楽舎に中学生が職場体験に来ました。
2日間の体験にて、
住宅の基本設計とプレゼンをするというプログラム。
まずは、鉛筆をカッターで削るところから…
鉛筆削りからとは、限られた時間の中で
あまりに遠いアプローチに思われるかもしれません。
しかし、設計の真髄に触れるには
外せない工程とも言えるのです。
空間感覚の伴ったラフ案の制作には、
脳に連動している「手」を動かして考えるのが一番。
手削りの鉛筆を使うことで
線の濃淡や硬軟、強弱がつけやすくなり、
描いているうちに
建築プランが自然と練り上がる…
という現象が体験できます。
体験に来たふたりとも
普段はシャープペンシルを使っているし、
鉛筆をカッターで削るのも初めて…
との事でしたが、
ものすごい集中力で綺麗に削っていました。
その後プランは順調にまとまり、
プレゼンも設定時間ジャストで完了。
素晴らしい!の一言に尽きます。
設計を進める中でも
建築は好みや機能性に加えて
哲学や歴史、社会情勢など
様々な要素が複合して成り立っている…と
それぞれに気付きがあったようです。
そんな若い方々に
人生の先輩である私達ができることは、
情報や機会は惜しみなく提供し、
あとは自身の仕事や人生を楽しむ姿を見せる、
に尽きるなぁ…と再認識。
一期一会。
今後の人生で、
和楽舎の体験を思い出す瞬間があれば
とても嬉しいことです。
(文:里沙)
【works(浜松 磐田)】
(和モダン木造住宅、鉄筋コンクリート住宅など)
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