ちょっと近況報告を。
 
代表 山﨑が設計しました
木造平家邸宅の工事が始まりました。
 
 
昨日は木材の選定に天竜の森まで出張。
材木加工場にて、むき出しで使う柱(化粧柱)を
代表自らの目で確かめて選ぶのが目的です。
 
IMG_7006.jpg
 
 
今回柱に使う木材の樹種は「桧」。
 
木造建築において
柱などの構造材には杉か桧を使うのが一般的ですが、
桧は特に腐りにくく強度があり、
赤みや濃淡の少ない上品な見た目が特徴です。
 
 
 
また、樹種以外に
節の大きさや数によって「等級」の区分があり、
価格も異なります。
 
樹種や等級は設計の段階で指定しますが、
山﨑の場合、
実際の木の表情を見に材木加工場へ出向きます。
 
 
今回も
一本ずつ、一面ずつ異なる
木目や色味などの表情を見ながら、
実際の柱として使う箇所や
「どの位置にどの柱を使うか」
「どの面を正面にするか」
を決定しました。
IMG_7001.jpg
IMG_7003.jpg
 
木材の「等級」について
掘り下げて紹介すると…
 
節のまったくない「無節」等級を最上級に、
以下のように展開されます。
 
 
↓(節の少ない順)
 
 
【無節】
節の無い最高級品。
手をかけても節が出来ないとは限らないため古くから珍重され、
応接間や仏間など格式高い箇所に使用されてきました。
 
【上小節】
節はあるが目立たない高級品。
「無節」に近い見た目が得られます。
 
【小節】
直径20mmほどを目安に、小さな節が点在しています。
 
【特一等】
【一等】
 
 
 
四面ある木材のうち
特定の面だけ無節である
「二面無節・一面上小節」など、
面ごとに分かれた等級もあります。
柱の一部が壁内に入る場合など
見せる面・隠れる面が分かれている場合に指定します。
 
 
価格の面では
「等級が低い=節が多い=価格が安い」
という構図にはなりますが、
節には状態に合わせて補修が施されているため、
構造上の強度は下がりません。
 
「節がある方が味が合って好き」という方も多く、
等級と人気は必ずしも比例しない印象です。
 
 
 
現場では、これから木材を組み立てる
「建方(たてかた)」が始まります!
現場の花形・大工さんの職人技が見られるため
個人的にもとても楽しみです。
 
 
現場の様子も、またご紹介いたします。
 
決定した柱たち。
使用位置を現す記号が底面に書き込みされました。
unnamed.jpg
 
 
(文:里沙)
 
 
 
【works(浜松 磐田)】
 
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