少しづつ
都道府県を越えた移動がしやすくなった最近。
みなさんは遠出などされましたか?
私も少し移動が増え、
県外の友人がこちらに来てくれる機会も戻ってきました。
そんなこの春、
県外の「建築女子」と行った浜松の建築をご紹介します。
行ったのはこちら。
藤森照信氏が設計した「秋野不矩美術館」です。
建築史家でもあり、そのデザインから
「縄文建築家」とも言われる藤森氏。
この美術館も鉄平石の屋根に
藁(ワラ)や焼杉で出来た外壁など、
日本古来の自然素材でできています。
ちなみに…美術館は静かな山の上。
アプローチの途中には
宇宙船のような造形の茶室もあり(画像右側)
一帯まるごと異空間のようです。
館内は古民家を思わせる空間。
展示室へは靴を脱いで上がり、
床に座って作品を鑑賞できるスタイルです。
撮影禁止でしたが、展示室の床材は凹凸があり、
足の裏に触れる質感も鑑賞の記憶の一部となりました。
温もりを感じる素材感ながら
全体は直線的なモダンデザインでまとめられ、
古代と現代の融合が美しい建物です。
私は美術館に行くと
気になるものを無意識に
触りそうになったり、
感動して声を出してしまって
スタッフの方に注意されることも多いのですが
(ごめんなさい!)、
この日は良いこともありました。
展示準備中のため非公開だった階段室を、
特別に見せてもらうことができました!

壁は杉板で木目をつけたコンクリート。
天井は杉材で組まれた格子やルーバー。
華奢ながら丸みのある手摺や
ぼんぼりのような照明も愛らしく、
有機的なぬくもりと
清潔感とのバランスが絶妙です。
一緒に巡ったのは、建築・インテリアの尊敬する先輩であり
気さくで楽しいお姉さん的存在。
浜松の自然に触れながら、
仕事のこと、プライベートのこと、美容のこと、食のこと…
色々話して、それはもう楽しい時間でした。
直接会って話したり、
空間の「空気」を感じることの尊さを再確認した一日。
そんな尊さを表現し伝えていける建築士でありたいものです。
(スタッフ:里沙)
【works(浜松 磐田)】