こんにちは。
スタッフ 里沙です。
 
 
突然ですが
「エスカレーターは歩くと危険です」
というアナウンス、よく耳にしませんか?
 
エスカレーター.jpg
 
日々忙しく過ごしていると、
エスカレーターは階段のように
歩いて使うのが基本、という方も多いかもしれません。
 
エスカレーターを歩くと危険な理由は
「動いているものに乗るから」
であることは間違いありませんが、
実は止まっているエスカレーターであったとしても
危険です。
建築基準法を使って、その理由をご紹介してみます。
 
 
建築基準法では、
「階段」各部の寸法が
建物の用途ごとに細かく定められています。
それらの寸法に、エスカレーターは適合しません。
 
止まって乗る想定のエスカレーターは、
歩いて上がるには危険な寸法で
作られているというわけです。
 
 
法で定められている階段の寸法は、
例えばこのような感じです。
 
 
※寸法の呼び名はこちら ↓
 
階段2.jpg
 
 
【住宅】
 蹴上…23cm以下
 踏面…15cm以上
 
【小学校】
 蹴上…16cm以下
 踏面…26cm以上
 
【劇場・映画館など】
 蹴上…18cm以下
 踏面…26cm以上
 
【クリニック・医院など】
 蹴上…22cm以下
 踏面…21cm以上
 
 
このように、
建物を使う人の身体条件によって
細かく基準が分かれています。
 
さらに建築基準法だけでなく、
通称「バリアフリー法」も適用される
公的な施設(大病院など)になると、
より人体に優しい寸法設計の階段になります。
 
 
ふだん私達が無意識に上り下りしている階段も
緻密に安全上の計算がなされた寸法であるため、
同じつもりでエスカレーターを歩くと
転落のリスクが高くなるのも納得ですね。
 
 
 
ちなみに非常時でも、
エスカレーターを歩いて避難するのは危険です。
 
建築基準法で定められた「避難経路」には
エスカレーターを使ったルートは入っておらず、
外へ出るのに遠回りになることも…。
 
階段を使えば
最短のルート、最小限のリスクで避難できるよう
設計されていますので、
万が一の時は落ち着いて階段を探してくださいね!
 
 
 
 
 
 
 
(スタッフ:里沙)
 
【works(浜松 磐田)】
 
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