こんにちは
スタッフ初瀬です。

先週は理工科大学主催の公開シンポジウム
「静岡建築未来学」に行ってきました。
“空間と家具をともに作る”を今回のテーマとし、
4人の先生よりお話を頂くことができました。
 
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1人目の登壇者は宮本 茂樹氏。
宮本氏は椅子づくり職人で世界的技術を持った方だそうです。
静岡県出身で静岡県の家具づくりについてのお話を聴きました。
静岡県の家具は木工中心で特に浅間神社造営で
木工、塗工、彫刻等の名工の注目を集めたといいます。
時代とともに、NCルータでの機械加工も多くなっていく中、
「システムの恩恵は認めるが、システムの奴隷にはなりたくない」
との言葉を頂きました。
便利になっていくことで人の手を動かすことは
少なくなってしまうのかもしれませんが、
便利なものに頼りすぎないようにしていこうと思います。

2人目の登壇者は安東 陽子氏。
布地を使いこなし魅力のある空間づくりに努めている印象を受けました。
いかに自然現象であるかのようにみせるか、
だけど心地良さについて考えすぎないなど
経験豊富なお話とともにその難しさを感じます。
また、写真で見て行った気になることとその場に行くことは全く違うと
強くおっしゃていてプロの方のいう言葉にいつもよりも重みを感じました。
私もいつかは行ってみたいと思っていて安東氏も設計に携わったという
伊東 豊雄氏の「ぎふメディアコスモス」に行くのが
もっと楽しみになりました。

3人目の登壇者(リモートにて)は藤森 泰司氏。
家具設計を空間とともに考えることで使われ方を意識したお話を聴くことができました。
例えば、図書館の本棚を円形にすることで自然の中にいるかのように
思わせる形状にすることや、圧迫感のないように間を開けて配置する等、
空間づくりを第一に考えた家具づくりをしている印象を受けました。

4人目の登壇者は藤江 和子氏。
有名建築家の方々と共に空間づくりに携わる人であり貴重なお話頂きました。
デザインは、素材からということで多様な素材の施工事例のお話でした。
素材の持つ良さを生かし空間づくりをしていることに印象を受けました。
藤江氏も安東氏同様「ぎふメディアコスモス」の設計に携わっており、
様々な閲覧体系を意識して設計されたそうです。
行く前に設計者本人のお話が聞けて良い時間となりました。

共通していたのは、空間を生み出すよう家具づくりをしていること。

さらに心地の良い空間をつくるために
家具、素材にこだわることの重要性を感じました。
 
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このようなお話を聴く機会を頂きありがとうございました!

(スタッフ:初瀬)

 
 
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