浜松市の設計事務所・和楽舎設計工房スタッフ・辻村です。
 
先日、見掛けた木造住宅の現場で通し柱がなく、ウッドショックの影響かなと推察しました。よく見てみると、他の現場でも通し柱がない建物が多いように見受けられます。
構造的には、接合部を通し柱と同等以上の耐力を有するように補強した場合、隅柱を通し柱としなくても問題ありません。
今、手に入る材料でより良い住まいを建てられると良いですね。
 
このウッドショックを機会に、国産材がもっと多く流通するようになり、林業が活性化して植林された山が全て無花粉スギ・無花粉ヒノキに変わったら、花粉症の症状も軽減されて、国全体の医療費も確実に下がって良い事ずくめなのですが…。
 
 
今日は、設計事務所のお仕事を紹介したいと思います。
 
設計事務所というと、プランを考えたり、設計図を描いたりしていると想像されると思うのですが、それ以外に積算という仕事をする時もあります。
今もちょうど、とある建物の積算をしている最中です。
 
積算とは、設計図や仕様書から、使用する材料の数量を計算して、建物を建てるのに必要な工事費を算出する仕事です。
誰が積算しても同じ結果となるように、数量の算定にはルールが決められています。
「建築数量積算基準」というものがあり、この基準に定められた計測・計算方法で積算をしていきます。
 
建築数量積算基準と刊行物
 
例えば住宅なら、
外壁の面積㎡×単価(1㎡あたり材料・施工費込で〇円)
外壁出隅に必要な役物〇m×単価(1mあたり材料・施工費込で〇円)
基礎と外壁取合いの水切り〇m×単価
 〃 水切り出隅に必要な役物〇か所×単価
軒天と外壁の見切縁〇m×単価
と積み重ねていくと、外壁工事に必要な費用が算出されます。
 
根気がいる作業ですが、全て積算し終えると達成感があり、清々しい気分になれます。
例えるならば、数独を解いたような気持ちでしょうか?
 
以上、設計事務所のお仕事紹介でした。
 
(スタッフ:辻村)