こんにちは。
スタッフ 里沙です。
 
異業種から設計事務所に転職してもうすぐ3年。
この仕事を始める前から続けていることがあります。
 
それは、旅先で泊まったホテルの部屋の図面を描くこと。
 
荷物に忍ばせたコンベックス(メジャー)を手に
部屋を測りまわり…
縮尺1/100の平面図やパース(透視図)としてスケッチします。
 
ホテルのその場で描くので
寝ぼけたり、お酒を飲んでいたりしていて、
スケッチも超・ラフなもの。
建築士になる前のお絵描きレベルですが、
例えばこんな感じです。↓
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スケッチを始めたのは、
浦一也さんの
「旅はゲストルーム 測って描いたホテルの部屋たち」
という本を知ったのがきっかけでした。
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浦一也さんは滞在された数々の国・都市のホテルの部屋を
美しい図面やスケッチに記録されている建築家・インテリアデザイナー。
スケッチの載った書籍は複数出ています。
 
 
本には
その土地ならではの文化が1室1室の描写に凝縮されていて、
見ているだけであっという間に時間が過ぎてしまいます。
海外の田舎で急きょ飛び込んだ宿から
皇帝も泊まった超高級スイートまで、エピソードも様々。
読み物としてもボリューム満点です。
 
こちらには、スペイン、ピレネーの山深くにある村の宿が描かれています。
極限まで小さなお部屋に、ピクチャーウインドウがひとつ。
外には美しい新緑が広がり、
‘(日本の)「茶室」を彷彿とさせるものが確かにあった’
とあります。
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規模やグレードにかかわらず、
世界には美しい建築と素敵な美意識を持った人で溢れていますね。
 
 
私のホテルスケッチ歴は長くありませんが、
その間に建築士になり設計事務所に入り、
建築に対する着眼点はガラリと変わりました。
見たいポイントもどんどん増えてきたのですが、
コロナ渦に突入し、旅ができておらず…。
 
今後マニアックなスケッチをたくさん残すのを楽しみに、
諸々が落ち着くのを待とうと思います!
 
 
 
 
(スタッフ:里沙)