こんにちは。

スタッフ里沙です。

 

最近読んだ「色」の本が、

とても面白かったので紹介します。

 

こちらです。

131580039_419548135755086_3917170737934148275_n.jpg

「配色の教科書」

(色彩文化研究会/監修:城 一夫 氏)

 

歴史上の学者やアーティストが、

「美しい配色」について残した持論が図解されています。

 

なかには

ピタゴラス、アリストテレスにニュートン、ゲーテ…

一見カラーやアートと無関係と思われる面々も。

これは19世紀に「科学」という概念が生まれるまで、

色や光、音、力学などは「自然哲学」として

ボーダレスに研究されていたことに由来するようです。

 

文学者として知られるゲーテも哲学や絵画に精通し、

晩年は生涯最高の著作と自負する「色彩論」を発表しています。

 

 

今回は、そんな数々の偉人の中でも

ニュートン、ゲーテの著作と並び

「色彩の3大古典」とされる「色彩の同時対比の法則」の著者、

シュブルールが定義する「調和する色」について、

いくつかご紹介します。

 

 

“1次色の2色の組み合わせは、

1次色と2次色との組み合わせより、

対比の調和としてよくなる。”

図1.jpg

 

 

“有彩色2色の組み合わせがよくないとき、

白で分離するとよい。”

図2.jpg

 

 

“灰色は、一方が鮮明色もう一方が濃暗色と組み合わせると、

白や黒よりよい組み合わせをつくりうる。

図3.jpg

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

△から〇の色合わせに変えると、

色がきれいに見える気がしませんか?

 

 

建築で色合わせを行う際には、

「飽きが来ない」ことも需要な評点となってきます。

日本古来の繊細かつ複雑な色合わせも

普遍的な美しさを感じさせますよね。

japanese-umbrellas-636870_1920.jpg

 

 

「美しい配色」には多方面で捉え方があり、

答えは1つではありません。

実際に理にかなった法則は古今東西に沢山ありますが、

いずれも

「宇宙が奏でる美しい音楽のようなもの」

という共通の真理があるということが、

この本を通じてわかってきました。

 

 

とても奥深い色合わせ。

建築を通じて

関わった方々にいろいろなご提案ができるのが、楽しみです!

 

(スタッフ:里沙)

 

----