こんにちは。
スタッフ里沙です。
 
 
自由な外出のしにくい2020年でしたが、
個人的には出張等と絡めて建築を観る機会もありました。
しっかりと、感染対策をして…。
 
突然ですが
私は建築を観るときいつも「軒先」に心奪われ、
つい写真を撮ってしまうのです。
今年撮影した「軒先コレクション2020」を、
竣工年の古い順に並べてみます!
 
 
まずはこちら。
■金峯山寺 蔵王堂(1592年再建 奈良県)
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お寺の開山は7世紀、
修験道の聖地として創られました。
この蔵王堂は何度か再建されて現在の建物になっています。
 
規則正しく繊細に並ぶ垂木(※)たちの美しさに目を奪われます。
(※先端が金色に塗られた構造材)
重厚な構造の屋根ながら、
軽やかに反り上げられた意匠も俊逸です。
個人的には、世界一カッコイイ軒先だと思っています…!
 
さらにこの日は大好きな日本最大秘仏
【金剛蔵王権現】様の真っ青なお姿も拝見できて大満足です。
 
 
 
■友田家住宅(1701-1800年:江戸時代中期 静岡県)
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浜松市内から車で1時間、
山間地にひっそりと佇む農家住宅。
友田家は、平家の落人としてこの地に移り棲んだ旧家とのこと。
野モノの竹を編み込んだ屋根構造。
自然を受け容れ、丁寧に作り込まれた愛らしさを感じました。
 
 
 
■赤坂離宮(1909年 東京都)
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片山東熊氏の新築設計で御所として建設、
1968年に村野藤吾氏の改修設計で迎賓館に改修。
写真は軒先というより、ブロンズの樋に着目して撮影しています。
デザインが似ていても、フランスやイタリア都市部の館では
樋が細いため目立たず。
降水量の多い日本は樋が太くなり
デザインに影響しているなぁと思ってのショットです。
 
 
 
最後は、隈研吾氏設計の建物2つ。
 
■日本平夢テラス(2018年 静岡県)
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富士山を臨む高台、絶景と共に在る軒先です。
建物自体は八角形をしていて、奈良の法隆寺夢殿からの着想とのことです。
 
 
 
■国立競技場「杜のスタジアム」(2019年 東京都)
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話題のこちらも観る機会がありました。
オリンピックが開催された際には「杜」と人々が一体となって、
この建築が第二の完成を迎えることと思います。
 
 
 
…以上、「軒先コレクション2020」でした。
2020年が終わろうとしていますね。
コロナ渦でインフラからソフト面まで様々なことが変わりました。
私も今年の内面の「棚卸し」をして、
新年の準備に入っているところです。
 
今年も和楽舎設計工房のブログを
読んでいただきありがとうございました。
皆様も、どうか良いお年をお迎えください!
 
 
 
(スタッフ:里沙)