こんにちは。
和楽舎設計工房 スタッフ 里沙です。
先日、お施主様の新築予定地を調査をしようと
まだ古家が建つ敷地に伺ったときのこと。
土地の北西の地面に、
「祠(ほこら)」が
小石に守られるようにして置かれていました。
その場にいた所長は
「足元の『地の神様』に気をつけて」
とさらりと言っていたのですが、
浜松生活の短い私には
初めて見るタイプの祠でした。
イメージ写真:井伊谷宮HPより
小さなお札の入った、
小さな小さな祠。
帰ってから調べたところ・・・
遠州地方独特の文化なのですね。
関東や関西に長く住んでいた私は、
神社仏閣や歴史も好きな方なのですが、
お稲荷様は見たことがあっても、
このような祠を住宅の敷地で見るのは初めてでした。
遠州地方では、
毎年12月15日が「地の神様のお祭日」であることも、
浜松に来て2年が経とうとする今、
恥ずかしながらようやく知るに至りました。
古代ローマでも、
土地には「ゲニウス・ロキ」という守護精霊がいると考えられていたそうです。
今も世界中の建築関係者に大切にされている考え方ですが、
国や地域が違っても、
人々はそれぞれのやり方で、
その土地に感謝しながら歴史を紡いでいるのですね。
浜松の「地の神様」も、そこで暮らし、働く私達人間も。
どちらも大切に守っていけるような建築を、
丁寧に創っていきたいな・・・と改めて感じています。
(スタッフ: 里沙)
----
【works(浜松 磐田)】
【top】