こんにちは。スタッフ里沙です。

本日はインテリアコーディネーターとしての立場から、

和楽舎で設計した建物の「間接照明」について、

少し解説したいと思います。

 

■コーブ照明

天井をぐるりと囲う帯状の光が「コーブ照明」の光。

壁の天井至近に棚のような台を設けて折り上げ天井をつくり、

壁上部から天井にかけて照らします。

ソファに身体を沈めて天井を仰いでも、

光源が直接目に入らずゆったりと過ごせるのです。

柔らかな光がお部屋を包み込むことから、

ホテルなどにも多く採用されている照明方法です。

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■コーニス照明

壁上部を天井から照らし、壁面を美しく演出する照明です。

壁際の天井に短い垂れ壁を下げ、その間に照明を仕込んでいます。

アクセント壁と組み合わせると、

視線を見せたい部分へと誘導できます。

写真の事例では

床の間や坪庭の開口部を照らすことで、

天井高を低めに抑えた空間に立体感を出しています。

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■ウォールウォッシャー照明

その名のとおり、壁面を洗い流すように照らす照明を

「ウォールウォッシャー照明」と言います。

ショップやオフィスのエントランスなどでは

壁全体に均一な光を当てることもあるのですが、

こちらの玄関ホールのように

スポットライトをリズミカルに用いることも。

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美術展示にも使われる手法で

ドラマチックな演出効果があり、

入室した来客の視線をディスプレイに誘導してくれます。

 

 

 

また、屋外で間接照明を使った事例がこちら。

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階段のフットライト。

足元の安全確保はもちろん、

暖色の光が植栽の緑と相まって

深いリラックス効果が。

 

 

柔らかな光で

空間に奥行を与えてくれる間接照明。

デザイン面でも癒しの面でも、

とても良い仕事をしてくれます。

 

建物のデザインや内装材との組み合わせ次第で

様々な表情が生まれるのも、

照明の魅力のひとつですね!

 

(スタッフ 里沙)