こんにちは。
スタッフ 里沙です。
先日事務所のメンバーと一緒に、
静岡理工科大学へ行ってきました。
目的は、こちら。
公開シンポジウム「静岡建築未来学」。
建築家の内藤廣氏や辻琢磨氏、
構造研究の同校准教授崔琥氏による
講演・パネルディスカッションが行われたのです。
テーマは
「静岡に<街づくり>はあるのか?」
というもの。
3.11の震災を経験した日本では
各地域の街づくりにおいても
防災の観点は大前提と化した、
という共通認識のもと、
各先生の視点からお話を聴くことができました。
■内藤 廣 氏
壮大すぎて本来ならば
人間の手で抗えないはずである自然災害に対し、
技術力で対策し安全宣言をし過ぎることへの
懸念を提唱されていたのが印象的でした。
また、「街づくり」と「防災」が
対立関係にあった我が国の戦前からの変遷や
東日本大震災後のご活動を背景にしたお話は、
内藤先生からだからこそ聴ける貴重なものでした。
■辻 琢磨 氏
建築家からのトップダウンでなく、
地域の人々と「共に参加する」という
ボトムアップスタンスでの街づくりの
姿勢・行動実績・その後の分析のお話でした。
災害も自分以外の人も、
自分の力ではコントロールできない要素。
それらと向き合い受け入れて、
ご自身の技術や人間力を調和させ
自然体で共生されている様子が、
実体験からリアルに伝わってきました。
■崔 琥 氏
構造研究をされている同氏は、
3.11の震災を経て
かねてから構造計算で使われていた
津波荷重に対する設計の公式に
「本当に安全なのか?」と疑問を抱き、
数値を再検証されたそうです。
そしてついに国を動かし、
見直された公式は国の「新・津波荷重指針」に。
締めくくりは建築に携わる者の
安全に対する使命感について。
理論と情熱にあふれた語り口でした。
どのお話も非常にボリューム感があり、
貴重な機会をいただきました。
さらに
開始前には、理工科大内の建築見学会にも参加。
こちらの内容については、
次回のブログでご紹介したいと思います。
(スタッフ:里沙)
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【■地元工務店のコーナー/第2展示場】
第2回SDGS工務店と共に造る持続可能な家づくり展
日時:2020年1月18日(土)19日(日) 10時~16時
場所:浜松総合産業展示館
住所:浜松市東区流通元町20-2