こんにちは^^

スタッフ 初瀬です。

 

今年も、静岡県建築士会西部ブロックの技術見学会に参加しました。

見学場所愛知県にある、

創嘉興産(株)瓦工場、

ミツカンミュージアム、

半田赤レンガ建物の3カ所でした。

 

まずは 創嘉興産のいぶし瓦工場 へ!

一日に2万枚もの瓦が製造されているそうで、

注文を受けてからすぐに出荷できるように、

敷地にストックが辺り一面にありました。

 

いぶし瓦は、成型時の表面がそのままの状態が表れるため、

しっかりと配合された粘土を使っていました。

触ってみると、きめが細かくしっとりしていました。

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その後、粘土に含まれた空気を抜いたり金属探知機で金属を抜いたりして成形されていきます。

 

成形された瓦と乾燥後の瓦を見ることができました。

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左側が形成後、触るとまだ柔らかい状態、

右側が乾燥後、固くて少し小さくなった状態です。

乾燥後に不備があっても、水に戻し調合からやり直せば無駄にはならないのだとか。

瓦のこの形状は風などに対しても抜群で江戸時代から変わっていないそうです。

 

軒先は完成時一番、人の目に入るところなので職人さんの手で一つ一つ調整していました。

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完成した瓦はいつでも見れますが、このように材料、成型された時点での瓦を

見ることができたのはとても貴重な経験となりました。

 

そして焼かれている窯の中(1100℃)を見ることができました。

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近づくだけでも熱く、久々に晴天で暑かった外が涼しく感じられるほどでした。

焼きあがると選別、結束して瓦が出荷されていきます。

 

瓦は重い印象ですが、今では軽量化が図られた瓦や、

軒先のデザインもすっきりしていて現在風なデザインのものがありました。

色のバリエーションも様々で、古色といって数十年経過したような美しさも表現できます。

 

さらに屋根として使われている印象があった瓦でも

外装や内装、インテリアやエクステリアまで幅広く、様々な形状で使われています。

 

▼移動中の車内で行われたビンゴの景品として、いぶし瓦の置物!鬼の顔が細部まではっきり表れていました。

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次の見学場所は4年前に建てられた ミツカンミュージアム。

ミツカンミュージアムでは屋根に創嘉興産のいぶし瓦が使われていました。

軒先はすっきりとしたタイプ。

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ここでは、ミツカンのロゴの由来や、様々なお酢の種類や匂いを知ることができました。

普段見ている食品も意外とミツカンの商品で驚きました。

様々な分野に興味を持つことが大事です。。

さらにお寿司の握り方のレクチャーも受けることができました!

 

半田運河でお酢を運ぶために使われていた力強い船も無垢の木で再現されていました。

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▼半田運河

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街並みもとても整備されていて綺麗でした!

 

 

 

最後に 半田赤レンガ建物。

カブトビール工場として作られた建物で戦争の被害の跡が残っていました。

一部ハーフティンバー構造で柱や筋違いが見える構造。

耐震改修をしたりしてもほとんど当時のまま残っているそうです。

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▼建物の一部を取り壊した後も

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カブトビール、私はまだ未成年なので成人したらまた来たいです!

 

 

『百聞は一見に如かず』のことわざがぴったりな一日でした!

今日のことを日頃の業務、生活にも生かしていけたらと思います。

 

(スタッフ:初瀬)