浜松の設計事務所 和楽舎設計工房です。
静岡市で行われた長谷川逸子氏の講演会を聴きに、
事務所の有志で行ってきました。
テーマは「公共建築設計プロセス」。
静岡県出身の長谷川氏は
英国の「ロイヤル・アカデミー建築賞」を受賞されるなど
国際的な活躍で知られる建築家です。
そんな彼女の設計指針は
意外にも、地域に密着し尽くしたものでした。
その地の歴史や土着的文化、環境の研究はもちろん、
地域の方々に交じって企画を練り、
公共施設の人材を育成し、
伝統芸能を演じ・・・。
建物の竣工後、10年ほどその地域に関わったというエピソードも。
お話の中に
「敷地の性能を考え直すことで、建築が自然発生的に生まれる」
という言葉がありましたが、
その地の人々の生活が
どうしたらより豊かになるかを
徹底的に考え行動することを継続し、
その結果、今のお立場に至るということが
ひとつひとつの言葉からダイレクトに伝わってきました。
そして
帰りには浜松出身の建築家、中村興資平氏設計の名建築へ。
静岡市役所(右下:1934)、静岡県庁(右下以外:1937)
ヨーロッパ・アジア各地のデザイン要素が折衷した、
外観からディテールまで風格ある建物。
どちらも国の登録有形文化財に指定されています。
※ちなみに、浜松市内の中村興資平氏の建築には
「旧浜松銀行協会(1930 現:木下恵介記念館)」があります
(写真:浜松市HPより)
「地域をより良くするための建築とは?」
新旧の地元建築家に触れ、
思考を深め、行動を続けるきっかけをもらいました。
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夢をかなえるお手伝い 住まいの設計パートナー
和楽舎 設計工房 山 崎 正 浩
浜松市東区中田町121 1F
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