研修:銅版画

2017/07/14

浜松の設計事務所・和楽舎設計工房 山崎です。

 

建築以外でも造形に関わる研修に参加しています。

今回は、銅版画です。

名称は聞いたことがありましたが、自分で製作するのは初めての経験でした。

 

こちらが最終成果品を額装したものです。

P5310116.JPGのサムネール画像

 

 

先ずは版画にしたい絵を用意します。

今回は、写真をトレーシングペーパーにトレースした物を使いました。

IMG_2881.JPG

 

IMG_2882.JPG

 

この写真は、建築家の吉田桂二先生の見学会で京都の吉田家に行った時の写真です。

吉田先生との思い出を版画にして残しておこうとの想いもありました。

 

これをグラウンド(防蝕液)を塗った銅板に重ねて鉛筆でなぞり絵を写します。

その銅板の表面のグラウンドをニードルと呼ばれる鉄筆で引っ掻き傷を付け

その後、腐蝕液の中に漬けることで傷になった線の部分が腐蝕され絵ができるという仕組みです。

これがエッチングという技法です。

 

これによって出来た銅版がこちらです。

P5310118.JPG

 

こちらにインクを擦り込み余分なインクをふき取り、水に浸した版画用の紙にプレスし完成です。

こちらが成果品です。

P5310112.JPG

 

まだ線の本数が少なくて濃淡も無く絵として寂しいですよね。

なので、この試し刷りを見て更に線を増やしていくのです。

なので、先ほどの銅版にまた防蝕液を塗り、ニードルで傷を付け、腐食液に漬け、試し刷りを行う。

P5310113.JPG

こちらが2回目です。

1回目よりも陰影がついて来ました。

けどまだまだ、ということで先ほどの作業を繰り返し試し刷りを行い。。。

P5310114.JPG

3回目。

 

P5310115.JPG

4回目。

と繰り返して

5回目の物を最終成果品として

こうなりました。

P5310116.JPG

 

画材屋さんで額装してもらい事務所に飾ってあります。

額に入れると素人の作品ですが立派に見えますね。^^

 

今回は、黒のインクでしたがセピアのインクもあったりしてインクの色が違うだけで

作品の雰囲気も違って見えます。

 

自分でやってみると作業の流れを理解できて、作品を見た時に作る工程も想像できるようになって

いい経験でした。

 

設計した建物を銅版画で作ってみるということも有りですね。

機会を見てチャレンジしてみましょう。

 

是非、事務所で実物をご覧ください。

 

 

*************************
 夢をかなえるお手伝い 住まいの設計パートナー 
  和楽舎 設計工房   山 崎 正 浩 
 浜松市東区小池町1363-1 小池ビル
 Tel:053-466-0555 Fax:053-466-0558
*************************