所長が参加した鬼合宿の課題に、同じ条件(プラン~図面完成まで12時間)で挑戦しました。

課題の敷地は多摩丘陵の自然の中に位置し、定員6人が最大1か月滞在して仕事・研究ができる宿泊施設ということで、日常から離れ課題に没頭できるような施設にするにはどうしたらいいか考えました。

まず6人が個々のペースで課題に取り組めるよう、スタディコーナーと居住スペースを切り離すことを第一としました。課題に取り組む人・休憩する人が同じ空間に混在しないことが大切だと思ったからです。
スタディコーナーは色々な使い方を想定し収納を設け、美術の制作やスタジオとして使えるオープンスペースにも出来るようにしました。

居住スペースでは、アイランド型キッチンで調理や飲食を通して6人が交流し、課題へのアイデアやヒントを得るような場になれば良いと思いました。談話コーナーは地面の起伏を活かし、地面にハマったような気分になれる遊び空間にしました。

また洗面やトイレは2つ用意、浴室も広めにし、生活ストレスを感じないで過ごせるよう配慮しました。

寝室は寝るだけの簡素なものとし(寝台列車式)、個室に籠もらず共有スペースに出てきたくなるような作りにしました。

屋根はやわらかな曲線とし、森の中に木の葉が落ちているようなイメージにしました。屋根の形を活かし、内部空間は集成材の曲り梁をあらわしにした勾配天井にしました。

tsuji-plan1.jpg

tsuji-plan2.jpg

求められた設計条件は全てクリアできたのではないかと思います。

久しぶりに手描きしたのですが、何よりレイアウトを決めるのが難しかったです。
2枚目の断面図×2面・立面図は、もう少し上に詰めて描けば良かったなと思いました。

また機会があれば、挑戦したいです。

(スタッフ:辻村)