「TOUKAI-0総合支援事業」の木造住宅補強計画策定事業の設計業務を行いました。

みなさんは、ご自宅の構造評価がどのくらいか、ご存知ですか?

昭和56年5月以前に建築された木造住宅の場合、専門家の無料耐震診断(簡易診断)を受けることが出来ます。
浜松市ホームページの申込みフォーム、電話で簡単に申し込むことが可能です。
当社が担当となるかどうかはわかりませんが、一度耐震診断をしてみてはいかがでしょうか。
(リーフレット「誰でもできるわが家の耐震診断」で、簡易自己チェックも出来ます)

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耐震補強計画(設計)、耐震補強工事それぞれに補助金が出る上、工事を行うと所得税の特別控除・固定資産税の減額などの特典もあります。

補助金額は、設計は最大9万6千円/戸、工事はおおよそ30万~65万円/戸となっています。(建物の構造評価・高齢者等の世帯区分により決まります。詳細は浜松市ホームページをご覧ください)
さらに来年1月以降に耐震補強工事を実施すると、県からの補助金が15万円追加されることが決まりました。

耐震補強計画(設計)の今年度の締切は2月末ですが、予算が決まっていますので、早めに締切られてしまう可能性もあります。

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設計業務では、耐震診断で「倒壊する可能性が高い」と評価された建物を「倒壊しない」レベルまで評価を上げることを目指します。
補強しやすさを考えつつ、建物の重心と剛心(強さの中心)のバランス(偏芯率)が良くなるように考えていくのですが、パズルのようで楽しい作業です。
地震時の横揺れは、建物の重量が重いほど大きくなるので、土葺き瓦の重い屋根を金属などの軽い屋根に変更すると耐震補強効果が高いです。

また、耐震補強工事だけを行うより、リフォームも合わせて行うとコストを抑えられるのでとてもお勧めです!

壁・床・天井の一部を撤去して、基礎や金物・構造用合板などで耐震補強するのですが、復旧ついでにクロスを全面張り替えにしたり、床を畳からフローリングに変更したりと一緒にリフォームすると無駄が少なくなって経済的です。工事のために部屋の片づけをするのも一度で済みます。これって大きなポイントだと思うのですが(私は片づけが嫌いなので)

地震が来る前に、一度考えてみてはいかかでしょうか。

(スタッフ:辻村)