建築家 谷口吉生設計の京都国立博物館 平成知新館の視察です。

 

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博物館の南門は、敷地南にある蓮華王院(三十三間堂)の南大門がある道路の延長線上にあり

その先に博物館の正面玄関が配置されています。博物館の南門の屋根が極薄で分かりにくいですが

見事に中心線が合っています。

 

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玄関横の案内板にもこのような表示が

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さらに、工事の時の発掘調査で旧方広寺の南之門の柱の根石の存在が分かっています。

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周辺環境を調査して、過去の歴史を踏まえた内容が現在の建物の設計へ反映され

更に未来へ受け渡される。未来から振り返った時に、平成知新館の設計意図が強く認識される事象でしょう。

誰が見ても納得できることというのは、シンプルなんだけれども力強いことに感じました。

 

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 南側全景です。

ガラスで覆われた部分はエントランスホールで石貼りの壁の奥が収納展示のスペースになっています。

明確にエリアが分かれていて、石貼りの壁は外部だけではなく内部まで連続して

収納展示物を守るという意図が伝わります。

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こちらがホールで右の石の壁が外部から延長されているものです。

 

今回初めて行った部分でカフェがあります。

いつも混雑していたので今回は朝のすいている時間に訪問。

南ゲートを入ってすぐ右にあるのですが

カフェのアプローチでさえも、しっかりとデザインされています。

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水盤の細部のデザインは博物館の本体と同じように緊張感があるデザインです。

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店舗内の石の壁はエントランスにある壁の延長線上にあり

外部のテラスまでつながっています。

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こちらも博物館のデザインと同じです。

 

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カフェは、以前からある明治古都館と新しく建てられた平成知新館の両方を

ゆっくりと見られる絶景ポイントの一つです。

本館の内部に併設されるカフェはよくありますが、その場合は建物を見ることはできません。

この様に離れた処にあるからこの様な時間の使い方ができるのですね。

 

 

何回目かの訪問でしたが、足を運ぶ度に新しい気付きと発見を得られる平成知新館は興味が尽きません。

 

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