NEWS

新年度。歯科医院様工事も終盤に

2025/04/02

クリニック,ニュース,浜松市 和地たなか歯科様

新年度、いかがお過ごしでしょうか。
環境が変わった方もそうでない方も、いっそう良い年度になりますように!
 
さて、昨年末から始まった「和地たなか歯科様」の工事も終盤にさしかかり、完成形が想像できるほどになってきました。
医療福祉専門のwebサイトにて、工事の内容をご紹介しています。
 
ぜひ、覗きに来てくださいね。
【ブログ】
 
04 2025-03-18 11 05 37.jpg
山﨑里沙です。
先日は野球場で有名な甲子園へ出張。
同業の先輩の事務所へ伺いました。
 
写真 2025-02-25 10 42 43.jpg
 
今回の目的は勉強会。
「建築パースの巨匠」と呼ばれる宮後浩先生が、手描きパース(立体を表現した完成予想図)を直伝してくださいました…!
 
写真 2025-03-01 17 47 47.jpg
 
先生との出逢いは約10年前。
当時の私は関西で異業種から転身したばかりで、同業の先輩方からご紹介いただいたのがきっかけでした。
パースで叙勲も受章され、業界で知らない人はいない先生ですが、いつも明るい関西弁と笑顔で気さくに接してくださいます。
 
「手描きパースは楽しい!」
「先生のように軽快に描いてお施主様にワクワクを提供したい!」
 
と、心から思わせてもらえます。
 
 
この日は私達に見えるようにと、「さかさま」で描きながらレクチャー。
 
2025-03-01 17 06 14.jpg
 
完成!
 
2025-03-01 17 05 01.jpg
 
なんと着彩も「さかさま」から…!
 
1枚の所要時間は丁寧な説明つきで、わずか25分。無言で描けば10分ほどでしょうか。
設計の打ち合わせ中に、その場で描けてしまう位あっという間ですね。
 
 
しかもこれは絵画ではなく、あくまで「建築パース」。透視図とも呼ばれる図面の一種で、間取りや各寸法が他の2次元の図面と合っているのです。
 
建築課程で習うパース作図といえば、スペースも時間も膨大にかかります。
A4サイズ大の成果品を描くのにもA2サイズ程の作図用紙が必要で、遠くに基準点を置いて、そこから長ーい下線を何本も引いて…という、気の遠くなるような下準備が必要です。
 
そのため、宮後先生の「速描きパース」を知った時はかなり衝撃を受けたのを覚えています…
 
いっぽう現在はPCソフトも普及し、CGも手軽に作れるようになっています。
CGは、そのリアルさから建築プロジェクトの各段階のうち後半となる「実施設計」や「工事監理」の段階で、具体的な材料選定の際に重宝します。
 
コラム用.jpg
 
しかしプロジェクト前半の「基本設計」では、手描きならではの表現がとても良い仕事をしてくれるのです。
それは私自身も実務の中で実感しており、手描きを学び続ける原動力にもなっています。
 
 
これは、手描きの持つ「2つの役割」が大きく関係していると思われます。
 
 
1.意見交換ツール
 
今回学んだパースのように、初回プレゼンテーション等でお施主様に提示するために描くものです。
写実的なCGでは出せない「絵のその先」をお施主様と一緒に想像し、考えや希望を出し合うために使います。
 
 
2.思考ツール
 
誰かに見せるためでなく、設計前の構想段階から自分の思考を深めるために描きます。
手を動かすことは、脳を動かすこと。
描きながらアイディアを発展させ、線とともに設計を練り上げていきます。
 
 
 
和楽舎も、代表の山﨑が以上のような手描き・手しごとの役割を大切にするために創業した事務所です。
建築のキャリアは先生が50年、代表が40年。私はまだまだ…ながらも想いや技をしっかり伝承できるよう描き続けます!
 
 
 
というわけで、濃い勉強会を振り返ってみました。
先生、みなさま。ありがとうございました!
2025-03-01 17 37 52.jpg
 

歯科医院様 工事が始まりました

2025/02/01

クリニック,ニュース,浜松市 和地たなか歯科様

昨年末より、
歯科医院様の工事が始まりました。
 
「和地たなか歯科様」
浜名湖にほど近く、緑豊かな環境。
舘山寺街道に面した活気ある立地です。
 
もとは書店だった建物を
リノベーションし、
「0歳から100歳まで通える」
クリニックとしてオープンされます。
02【和楽舎】投稿用3- インスタ.jpg
03【和楽舎】投稿用3- インスタ.jpg
 
工事の様子や説明を
和楽舎の医療福祉サイトにて
更新しています。
 
ぜひ、ご覧ください!
 

年末年始休業のお知らせ

2024/12/25

ニュース

和楽舎設計工房では、
12月28日(土)~1月5日(日)
を年末年始休業とさせていただきます。
 
2025年は
1月6日(月)9時より通常営業です。
 
休業中のご連絡等は
よりお願い申し上げます。
 
 
いよいよ年の瀬。
皆さまにおかれましても
よいお年をお迎えくださいね。
 
活版印刷-1-2.jpg
 

遠方から「通勤」。中学生の職場体験

2024/12/05

コラム,講師・取材等

先月終わりのこと。
中学生が職場体験で事務所に来られました。
夏以来、今年度2校目の職場体験です。
 
今回来られたのは市内でも遠方の生徒さん。
建築士志望とのことで
たった一人で電車やバスを乗り継いで、
私達たち周りの大人も思わず惹き込まれる
熱意の持ち主でした。
 
2日間で住宅の基本設計と
プレゼンテーションを体験。
存分に実力を発揮し、
そして新たな技術が得られるよう
サポートさせていただきました。
 
 
まずは恒例の「鉛筆手削り」から…
 
202411image1.jpeg
 
自らの手で削った鉛筆を準備することは、
代表・山﨑の
「手は第二の脳。デザインは手で思考する」
という考えにおける
とても大切なプロセスです。
 
線の濃淡や硬軟、強弱を自在に調整できる
手削りの鉛筆を使うことで、
手の動きに沿って
自然と建築プランが練り上がる…
という体験をしてもらいます。
 
そんな体験や
代表・山﨑のアドバイスを経て、
着々とプランを作成。
 
写真 2024-11-22 10 03 57.jpg
 
202411image0.jpeg
限られた時間の中で
見事プレゼン資料を仕上げ、
発表を終えました。
 
内容は、私達も実務で使う
どんな建物にも通ずる手法が織り込まれた
素晴らしいものでした。
 
例えば動線・ゾーニング計画として
 
・家族の通行が多いエレベーターを
 フロア中央に配置し、
 各室への動線の起点とする
 
・音の出るカラオケやシアタールームは
 最上階に配置する
(専門用語で「音のゾーニング」
 と呼びます)
 
など、設計者としての留意点が
しっかりと網羅されています。
 
 
当初、ご本人は発表に不安を感じていた…
との事でした。
しかし実際のプレゼンは
コンセプトや表現手法を明確に伝える、
とても見事なものでした。
 
建築を使う人(家族)への思いやりや
土地や建築への愛が、
「人前で話すことへの不安」を
上回ったのだと思います。
 
この調子で、
夢へ向かって突き進んでくださいね。
応援しています!